9月30日で弘栄堂書店はゼロに
 昨日に続き弘栄堂書店の話だが、むかしあった「地下鉄店」にはレコード売り場もあって、学生のころはここで LP レコードを何枚か買ったものだ。メロディアの廉価盤が置いてあって、昨日取り上げたショスタコーヴィチの「黄金時代」(組曲「ボルト」とのカップリング)の LP もその1枚(指揮はマキシム・ショスタコーヴィチ)。
 全音のスコアなんかも置いてあったんじゃないかと思う。

 アピア店の閉店で残る弘栄堂書店は北郷店とパセオ西店だが、昨日載せた道新記事に書かれているように、北郷店は入居する施設の建て替えにより閉店、そしてパセオ西店はパセオの営業終了(記事では“休業”と書かれている)に伴い閉店する。

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 弘栄堂書店の魅力はけっこうマニアックな品揃えだった。自分が買うかどうかはともかく、こんな雑誌を置いてるの?、とか、ちょっと変わった文房具!、という発見があった。

 2014年3月23日に閉店したエスタ帯広東館にあった弘栄堂は、出張で帯広に行ったときや、その後帯広に住むようになってからもときどき利用したが、宝塚の雑誌などマニアックな品揃えで、おもしろいなぁと思って見ていた。

 かつて地下鉄店で LP を買って、それで私がこの曲を知ることになったスクリャービン(Alexander Scriabin 1872-1915 ロシア)の交響曲第3番ハ長調Op.43神聖な詩(Le divin poeme)」(1902-04)を。

Scriabin 1979年10月にスクリャービンの交響曲を初めて知って(NHK-FMで第1番)けっこう気に入り、同年12月に第2番の LP を買って(@玉光堂すすきの店)かなり気に入り、年が明けた1月13日に 弘栄堂でスヴェトラーノフ指揮の第3番のメロディア盤を買ったのだった。
 にしても受験浪人中になにウロウロしてんだか……

 あっ、この日は共通一次試験だったのかもしれない。試験が終わって(会場は北大だった)、上出来な気分になどまったくならないで、「ポエムの世界に逃避しちゃおう」と、帰りにこのレコードを買ったような気がする。