モードによって異なる結果が
 わが PENTAX K-S1でシャッターボタンを押しても、真っ暗で何も写らないことがある、いやほとんどの場合写らない、ということを報告した。あれから1年ほど経った。

 何度か、あるいは何十回もシャッターを切っているうちに、正常に戻ってくれるが、正常になるまでのシャッター回数は定まっていない。1年前に比べ、明らかに正常復帰するまで押す回数は増えている。

 シャッターではなくグリーンボタン(私はこのボタンを『光学プレビュー』に設定)を、これまた何度も押すことで正常に戻るが、これも何回とは定まっていない。
 グリーンボタンだと暗黒の不要な写真が大量に残らないものの、正常に戻ったかどうか確かめるには、結局はシャッターを切ってみるしかない。

202205K-S1c

 一方、シャッターボタンを何回、何十回と押し続けると、暗黒の写真が大量に残り、消すのも面倒だが、ひどくいやぁ~な気分になる。

 と、先日、あるサイトを見たら、ライブビューボタンを何度も押すという方法が載っていた。
 つまり、ファインダー撮影モードとライブビュー撮影モードを切り替えることを何度も繰り返すのだ。
 そして、異常が発生するときには次のような『差』が生じていることが分かった。

 私はいつも絞り優先モードで撮影するのだが、ファインダー撮影モードの状態でステータススクリーンを見るとシャッタースピードは1/125秒になっている。

202205K-S1a

 次にライブビューボタンを押してライブビュー撮影モードにすると、そこに表示されているシャッタースピードは0.4秒である。

202205K-S1b

 同じ被写体、同じ5.6の絞りなのに、片や1/125秒、片や0.4秒……

 実は暗黒写真しか取れない状態のとき-これを『黒死病』発症状態と言うらしい-は、このようにファインダー撮影とライブビュー撮影のシャッタースピード表示が異なってしまっているのである。
 繰り返し何度もライブビューボタンを押し続ける(つまりライブビューとファインダーの切り替えを何度も行なう)と、この2つが一致する(もちろん、一致するのが当たり前なのだが)。
 そうなると、黒死病から回復。適正露出で撮影できるようになる。
 多いときには100回ぐらい押さなければならない。
 
 ということで、シャッターを切らないで黒死病が発症中かどうかを確認する方法についての報告を終える。

 伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「真昼の暗黒」。
 1956年公開の「現代ぷろだくしょん」の映画のための音楽である。

 ↓ 廃盤

IfukubeHayashi