20220526PinoAlmond  もう姿を消したメロンちゃん
 先日、久しぶりに芥川也寸志(Akutagawa,Yasushi 1925-89 東京)の「交響三章(Trinita Sinfonica)」(1948)を聴いたのだが、そういえばむかし日曜日の昼にやっていたテレビのお笑い番組-私にとってはちっとも面白くなかったが、誰が見るでもなくなぜか毎週かかっていた-の名前、なんて言ったっけなぁと、どうでもよい疑問がわいた。

 司会の牧伸二がウクレレを弾きながら出てきていた。それを耳にすると、「明日から月曜日かぁ」と、あぁ~いやんなっちゃったって気持ちになった。

 大正製薬がスポンサーだった。

 そして、芥川也寸志が「交響三章」の第3楽章の冒頭を指揮する映像のコマーシャルが流れていた(そのときは私はその曲が芥川の「交響三章」という曲だとは知らなかったが、印象に残る音楽だった)。

 便利な世の中だ。
 “日曜日 大正製薬 お笑い”で検索すると、ちゃんと情報が得られた(ウィキペディア)。

 それは「大正テレビ寄席」という番組で、日曜日の12:00~12:45に1978年の6月25日まで放送されていた。

 続いてウィキペディアで“芥川也寸志”を調べると、出演CM に“「大正サモン」というのがあった。

TaishoSamon つまり、あれはサモン(栄養剤らしい)の CM だったということだ(写真のドリンクは製造終了品)。

 それがわかったから何だ?って話だが、なんでチャンネルが「大正テレビ寄席」に合わせられていたのか謎である。
 そしてまた、1988年になって私が初めて「交響三章」を耳にしたときに、あのCMで使われていた曲だと発見に至ったときの喜びはとても大きかった。

 SamonAce そんな私は、先日サモンではなく「pino やみつきアーモンド味」をコンビニで買って飲んでみた。
 あのメロンちゃんを飲みたかったのに、もうすでに棚から姿を消していたのだ。アーモンドはメロンの代替にならないが、『やみつき』という言葉が病み気味の私の心をとらえた。

 ふつうにおいしかったけど、病みつきになるほどではなかった。

AkutagawaTrinica