キラキラ光るインバル盤
 このあいだの日曜日にアップした記事で、朝っぱらから人さまの庭でエッチな行為に及んでいる軟体動物のことを書いたが、今日はそのことではなく、同じ記事の中で私が憂慮していたことについて。

 つまり、イチゴの実がなったところで邪悪で貪欲なカラスに食われてしまうかもしれないという心配だが、イチゴにとどまらずトマトなども被害に遭う可能性が絶大だ。そんな憂うつな気分になるくらいなら、いっそのこと家庭菜園なんてやめてしまおうか、とさえ思ってしまう。

 そこで、ダメモト、焼け石に水、覆水盆に返らず、小人怒りやすし、の思いで、昨年に続き キラキラ予防を実施することにした。
 CD をぶら下げるのである。

 昨年はメシアンのトゥーランガリラ交響曲の CDをぶら下げてみた。が、考えてみれば鳥フェチだったメシアンの曲の CD をぶら下げることは、鳥予防どころか鳥を呼び込みかねない(カラス以外ならウェルカムだけど)。

 そこで今年は、以前地震でラックが倒れたときに盤面に傷がついてしまった、ドヴォルザークの「新世界」の CD にカラス除けの大役を担ってもらうことにした。重要な情報ではないだろうが、インバル指揮フィルハーモニア管弦楽団による1990年録音のテルデック盤である。

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 なお、助っ人として2枚組のもう1枚である第7番と第8番にもぶら下がってもらうことにした。

 このころのインバルって、どの曲の録音もどれもすばらしいと私は思う。
 このドヴォルザークの3つの交響曲もしっかりとメロディーの歌い上げているが、でも甘ったるくならず、エネルギッシュだ。

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 CD 作戦は悪賢いカラスには無用かもしれない。
 が、光の反射を嫌うというアブラムシには、ある程度、予防の効果が期待できそうだ。。

 では、インバル/POの演奏で、ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の交響曲第9番ホ短調Op.95,B.178新世界より(Z noveho sveta/From the New World)」(1893)を。

DvorakInbal