その時、私はすでに赤だしを調達済みだった
 先日の昼前に、アルフレッド氏と出合い頭に衝突、ではなく、奇跡的な偶然で東急百貨店で逢ったのである。
 私は用事ついでに東急の某フロアにいたのだが、その私のところにアルフレッド氏が近づいてきて声をかけてきたのである。まさかこんなところにいるなんてって状況だし、マスクもかけているのに私だと気づくということは、やはり私は自分では気づかない強烈な気品を放っているのだろう。

 「MUUSAN、どうしたんですか?」
 「あらっ!アルフレッドさんこそ、どうしたの?」
 「ちょっと用事があって。MUUSANは?」
 私もちょっと用事があったのだが、そのことには触れずこのあとの予定について答えた。
 「地下に弁当を買いに来たの」
 「グフフフフ。じゃあ、これからいろいろ見て決めるんですね?」
 「いや、今日はもう天丼弁当に決めているんだ。天丼には『赤だし』が合う。だからさっき LAWSON で赤だしのみそ汁を調達したところ」
 「いいですねぇ」
 「でも、私はサツマイモの天ぷらが苦手だから、イモをナスに替えてもらうんだ」
 「ええっ?」

 どうやらアルフレッド氏は、すでに出来上がっている天丼(例えばこのような)のトッピングを、私が犯罪的に替えてもらうのだと勘違いしたようだ。

 「いやいや、頼んでから作ってくれるの。だからイモの替わりに同じ値段のナスにしてもらうの」
 「なんだ、そうなんですね。うふふふふ」
 「じゃ、買って会社に戻ります」

 ということだったのである。

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 ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov 1873-1943 ロシア)のピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18(1900頃-01)。

RachmaninovPfcon というのも、この曲はイタリアの映画「逢びき」に使われたそう。
 でも、いまの人たちでこの映画を知っている人は少ないだろう。1945年の作品だし。
 もちろん私も知らない。

 あっ、私とアルフレッド氏は逢びきするような妖しい関係ではないことを、ここではっきり申し上げておく。お互い合い挽き肉を使ったギョーザは嫌いじゃないけど。

 この有名なピアノ・コンチェルト、私はアシュケナージの演奏(1970年録音盤。プレヴィン/LSO)を聴くことが多い。