けっこう握る力がいるんです
 実行することをここの場で公約した、長い年月でウネウネになってしまったインターロッキング風に敷いたレンガの敷き直し。

 はがしてみると、自分で中途半端に敷いた砕石が。それを見て、当時の苦労を思い出した。
 そして、また苦労したくないなと、現実逃避したくなったが、すでに砂も3袋買ってしまったので(1袋20kg。会計するのに台車に乗せるだけでも重労働だった)、やるっきゃないと半べそをかきながら作業した。いや、それは涙ではない、汗である。

 レンガとその下でワラジムシどもがうごめいていたり、すばしっこくゲジが逃げたり、深緑色のイモ虫が死んだふりをしていたり、アリがちょろちょろしたりと、作業は困難を極めた。
 だが、私は黙々と-だって話し相手はいないのだ-、ガタガタしないように、ウネウネしないように、デコボコしないように、なるべく平らになるように慎重にレンガを並べる作業を進めた。

 そしてこのように仕上がった。作業開始から4時間かかった。

20210911Blick

 平らに仕上げられなかったことは、みなさんにお詫び申し上げる。
 しかし少しうねってはいるが、これまでよりはかなり良くなった。
 だから自分をほめてやりたい。
 そして砂が1袋余ってしまった。やれやれ……

TakemitsuOzawa 武満徹(Takemitsu,Toru 1930-1995 東京)の地平線のドーリア(The Dorian Horizon)(1966)。

 翌日は右手の手のひらが痛くて、結んで開いてごっこがやりずらかった。そりゃそうだろう。300個以上のレンガを1つ1つつかみ、はめ込むことを繰り返したのだから。
 
 これで来春にまたウネウネになっていたら、私、立ち直れないかも……