IMGP1999  ホームシアターのような鳴らし方はしないので
 それまで使っていたスピーカーのエッジがボロボロになり、もう大きなスピーカーは要らないかなと小型スピーカーに買い替えたが、そのすぐあとに低音不足を補おうとサブウーファーも導入した私。

 そう、タイトルの『サブちゃん』は『〇〇三郎』のことではなく、サブウーファーのことである。

 しかし、なかなかその力を発揮させることができない。というか、どう調整すればよいのかよくわからなくて自暴自棄に、いや、ボリュームやフィルターのつまみの位置をテキトーなところにしてお茶を濁していた私。そしてそのうち、サブウーファーをONにする機会が減っていった。これを使わなくてもそれなりに小型スピーカーから低音が(軽めな低音だが)出たからだ。

 大阪から自宅に戻って来てもサブウーファーはアンプに接続したものの、ほとんど出番はなし。効果が出ているかどうか私の耳にはわからなかったからだ(明らかに低音がが出ているとわかるほどにボリュームを上げるとバランスが崩れるので、それはしない)。
 そしてまた、いまは独立した子どもが使っていた6畳間を使わせてもらっているが、単身生活のマンションのリビングと違いサブウーファーの占める場所はけっこうばかにならない。

 ってことで、一刀両断、でなかった、一大決心して、サブちゃんを手放すことにした。
 オフハウスだかハードオフに持って行ってもいくらにもならないのは目に見えている。なので、オークションに出品。
 おかげさまでこちらの希望価格で落札され、サブちゃんを求めている人のもとへとゆうパックで旅立って行った。

 結局、私はサブちゃんを使いこなすことができなかったということだ。なんとかしようという気力も体力もみなぎらなかった。

Mahler06Solti でも、私がリファレンスCDにしている、ショルティ/シカゴ響によるマーラーの交響曲第6番(1970年録音)がまったくもって不満なく部屋に鳴り響いているのだから(冒頭からコントラバスがズンズン!)、使いこなせないでプラスに働いているのかマイナスに作用しているのかわからないままサブウーファーを接続しておくより、純粋に686S2単独駆動にしてよかったんだと思う。

 初めてステレオ装置を持ったときからずっと、「コンサート会場で味わうような低音(というか振動)を部屋でも再現したい。そのためにいつかはスーパーウーファーを」を思っていた私(当時はサブウーファーではなくスーパーウーファーと呼ばれていた)。あれから40年以上経ったが、なんだかあっけない結果になった。人生なんてこんなものなのね。