顔はそっくりだけど横顔は……
 JR北海道が2010年に試験導入した735系電車は、しかし量産化に至らず6両しかない(3両×2編成)。
 正面から見た顔は、それよりあとの2012年に導入された733系と瓜二つ(同じ?)。
 1枚目の写真が735系、2枚目の写真が733系である。

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 しかし、733系は車体の横にもグリーンのラインがあるが、735系にはラインがなくシルバー一色である。

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 733系や731系(1996年から導入)はステンレス製だが、735系はアルミニウム合金製なんだそう。
 JR北海道がアルミニウム嫌いかどうかは知らないが、アルミニウムということで量産は見合わせたらしい(ウィキペディアによる)。

  いきなり車内消毒?
 先日の朝、いつも乗っている江別始発の電車(札幌から江別まで営業運行し、江別から折り返して札幌行きになる)が到着するのを待っていると、近くの乗車口に駅員が立っている。

 この日、私が乗る場所に来たのは希少車両の735系だった(721系3両+735系3両という編成)。
 そして電車が着くと、その駅員さんが乗り込み車内にファブリーズを噴霧し始めた。

 えっ、何?
 消毒?
 コロナ?
 まさか。いや、コロナだったらファブリーズで済ませられるようなものじゃない。
 そもそもコロナ感染者が乗っていたなんてわかるはずがない。
 でもこの行為は除菌&消臭ではないか!
 黙ってシュッシュッしてないで、せめていまここに乗り込んでいる乗客には何か一言説明してほしい。

 そこへ、車掌が。
 「森林公園で降りた」とシュッシュッマンに言っているのが聞こえた。
 そして2人ともいなくなった。

 やれやれ……
 晴れやかな気分になれない。

 しかし電車は何ごともなかったように発車。

 ところが、野幌駅停車後に出発したときだったろうか。車掌が次のようなアナウンスをした。
 「さきほど前から2両目でタバコを吸ったお客さまがおりました。そのため換気を強くしておりますが、臭いが気になる方もいらっしゃるかもしれません。ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます」

 喫煙!!!

 どうやら江別から札幌への折り返し運転前の札幌方面から江別に向かう運行中に、現代社会においては信じがたい行動に出た、『お客さま』なんて呼ぶべきではない愚か者、反社会者がいたというのだ。

 たった6両しかしか存在しない735系電車の1両が、非常識な人間によっていぶされたことに私は深い悲しみを覚える。

 そしてまた、あのとき電車に乗り込んだとき、タバコの臭いはまったく感じなかった。鼻がつまっていたのか?あるいはマスクのせいか?

Xenakis_Pianoworks クセナキス(Iannis Xenakis 1922-2001 ギリシア→フランス)のピアノ独奏曲「ミスツ(Mists。霧)」(1980)。