黄ばんだ紙面⑩
最終回の第10話は4月8日の月曜日に掲載された。
裏面(第1面)を見ると、この日は札幌での出来事ではなく、ゴルバチョフ・ソ連共産党書記長が、党機関紙プラウダのインタビューの中で、欧州に向けたソ連の中距離核ミサイル配備を一方的に凍結するという、全然身近なニュースではなかった。
さて、最終話で伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)が語っているのは、ソナタというものを一生に一度は書いてみたいということ。
そして、この年、1985年に、ヴァイオリン・ソナタが完成したのだった。