※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  開けたらまっ白けのけぇ~
 この定期演奏会のパンフレットは、開けてびっくりのっぺらぼうという異例のものだった。
 2ページ目が白紙なのである(というか、ふだんは表紙からページ番号が振られているので、この白紙ページは3ページ目ということになるのだが、この月はページ番号の付け方もずれている)。
 同時に17ページ(例月なら18ページ)も白紙。

 なんでこんなことが起こったのか?
 答えは12ページにある。
 “●「世界のオーケストラ」は都合により休載いたします”
 そのせいで2ページ分に穴が開いてしまったのである。

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 その12ページに書かれている“●札響演奏記録”。
 ここに私が通っていた手稲東中学校の音楽教室が3月12日に行なわれたとある。

 この演奏会のことはもちろん覚えているが、卒業式近くのこの日にちに行なわれたという記憶はなかった。そこで、卒業式はいつだったのかと、猛烈に知りたくなったのである。つまらないオチでごめん。

 卒業式の3日前のあわただしいとき(だったかどうかはわからないけど)に、そしてまた高校の合格発表の4日前に厚生年金会館まで行って「運命」なんぞを聴いたのだった。

 ということは、第158回定期は進路決定済みの立場で聴きに行ったわけだが、モーツァルトまで聴いて帰宅した。「天国的な長さ」に耐えられず眠りに落ちてしまいそうな予感がしたからだ。

MozartMackerrasComp モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の交響曲第25番ト短調K.183(K6.173dB)(1773)。

 考えてみれば、モーツァルトの交響曲の中でも私にとっては相当好きな作品である第25番だが、生演奏を聴いたのはこのとき以降はないかもしれない。