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  タコはがまんしたのに……
 1975年11月の第154回定期のあと、12月に「第9」の演奏会には行ったが、定期演奏会で次に臨んだのは2月の第157回である。

 12月の定期では大好きなショスタコーヴィチの交響曲第5番が取り上げられているのに、それにも行かなかった。
 なぜか?
 高校受験を控えていたからである。
 受験生がちょろちょろしてはいけないのである(と、いま思えば「それで受験に影響が出るようなら最初からダメだろうに」ってもんだ)。

 なので、12月と1月は自粛したのである。
 そして2月の定期演奏会は行った。

 不思議だ。
 何がって?

 だって北海道の公立高校の入試は3月の頭に行われたはずだからだ。
 12月と1月はがまんしたのに、入試直前の2月には北海道厚生年金会館までお出かけするなんて、自分のことながら、どういう基準でそういう行動に出たのか、いまとなってはさっぱりわからない。

 さて、この日の演奏会は札響にとっても私にとっても初の「ハロルド」だった。また私にとっては「牧神」も「海」も生で聴くのは初めてだった。

 プログラムに掲載されているのとは異なり、当日は最初に「ハロルド」が、休憩をはさんだ後半に「牧神」と「海」が演奏された。

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 「ハロルド」終楽章の2人の奏者によるタンバリンに萌えた私。
 「牧神」のアンティークシンバルの透明な響きに心洗われた私。

 なおその後、幸い志望校には合格でき、パンフの13ページに広告が載っているロンバール指揮の「ハロルド」のLPを合格祝いの一環として親に買ってもらったのであった。

 にしても、フォルテシッシモはどうなるのだろう(16ページ)。

DebussyRavelBoulez ドビュッシー(Claude-Achille Debussy 1862-1918 フランス)の「牧神の午後への前奏曲(Prelude a l'apres-midi d'un faune)」(1892-94)。