Ningyouya_Sakichi  かなり謎めいた店……
 札幌の南1条西6丁目、市電が走る通りから見えるところに「人形屋佐吉」という店があった。
 小さなちょいと不気味な雰囲気が漂う建物だった。

 それがいつの間にかなくなった。
 といっても、ネット記事を読むと2014年のことだというから、もうずいぶんと前のことだ。

 そしてまた、「人形屋佐吉」をやっていた人は、片岡佐吉といって、けっこう有名な人らしい。なんてたってウィキペディアにもあるくらいだもの。

 でも私、結局この店が開いているところを一度も見たことがないままに終わった。
 いつもこの写真のようにシャッターが閉まったままだったからだ。

 ところで、今月いっぱいであのブログを閉鎖することに決めた。
 昨年10月にお試しで作ったものの、私にとっては https の必要性とか恩恵とか幸福感はないと判断し、その後は「人形屋佐吉」のように動きも人気(ひとけ)もないままひっそりさせていたものだ。

 いま即時に抹消してもよいくらいなのだが、今日のこの記事を読んで、くだらなさ見たさで冥途の土産に一度は訪問してやろうと、意味のないやる気を持つ人もいるかもしれない。そのような奇特で変わり者の読者が、せっかく訪問したのに『Not Found』のエラー画面にさらされ恨みを買ってはいやなので、今月いっぱいは残すことにした。

 なお、来月になっても抹消されていなければ、それは私が心変わりしたのではなく、単に削除するのを忘れているだけなので、立ち退きの要求をしていただければ幸いである。

FrancaiseParay グノー(Charles Francois Gounod 1818-93 フランス)の「操り人形の葬送行進曲(Marche funebre d'une marionnette)」(1873)を。