閉まらない窓、何とか閉めたがその後は開けられない窓。
そんなトラブルに巻き込まれたあと、追い打ちをかけるように次に私を襲ったのは水難である。
晦日の日(つまり30日)の夕方、キッチンの床下収納からビールを取り出そうとしたとき、私はいつもは感じ取らない水音を耳にした。
懐中電灯で奥を照らすと、なんと給水管から水が垂れているではないか(黄色い矢印)。
当初は結露かと思ったが、断熱材を巻いてある管に結露するなんておかしいし、だいいち垂れている量が多い。
私は水道の元栓を閉めて、様子をうかがうことにした。
そしてまた、インターネットで調べて、365日24時間対応っていう修理会社の1つに電話をかけてみた。
相手曰く「いまからすぐに伺えますが、いまは夜間料金がかかります」という。
そのときは夜の9時を過ぎていた。
「明日お願いすると、夜間料金はかからないということですね?明日あらためて電話します」と私。
「明日の朝は冷え込んで凍結修理の依頼が殺到して、伺えないかもしれませんよ」と相手。
ここで私は、なんとなく邪悪なものを感じて、「ではけっこうです」と断った。
ネットのこういうサイトでは『江別の水道トラブルなら』などと書かれているが、実際には全国ネットワークで、ほんとうに江別の事業者さんと提携しているかも不明な場合もある。
私が電話したところがそうだというわけではないが(そこまで長々と話をしていないし)、その数日後に兵庫県であった高額請求のトラブル記事を目にして、「まぁ怖い!」と思ったものだ。
とにかくこっちは焦っているから、なかなか冷静な判断ができない。で、藁をもすがる思いで頼んで、終わってみれば高額請求ってことはまったくもってありえそうな話ではある。
電話を切ったあと、再び問題の箇所を懐中電灯で照らしてみると、水滴は止まっていた。
元栓を閉めたことで水漏れが治まったのだ。
翌朝、まずは問題箇所をチェック。
水漏れなし。落ち着いている。
そこで元栓を開けて、様子を見る。
しばらくすると、あらあら、けっこうな漏れ。
昨日より激しい。
当番の会社が午前中に来てくれることになった。
そして、ありがたいことに昼前に来てくれた。
調べてもらうと、なんと『水道管』(上水道)ではなく漏れているのは『排水管』だという。
でも、元栓を閉めて水落しをしたら安定していたのに……
いや、前日の夕方も元栓を閉めたときには洗い物も終わっていたし、朝に元栓を開けたあと漏れ始めたのは、私が『湯たんぽ』のお湯を勢いよく棄てたあとだったのだ(じつはここ最近になって、ゴボゴボと流れの悪い音がするので流れを良くしようと、私は何かを流すときはあえて勢いよく流していたのである)。そりゃ、前日より漏れも激しくなるわな……
つまり排水のタイミングと元栓を開栓したタイミングが近く、思い込んだ私は上水道からの漏れと信じ込んでいたのだ(前日は洗い物が終わったのと元栓を閉めたタイミングが近かった)。
写真をよく見ると、水色の矢印のように、確かに排水管に妙な濡れがある。ここにいち早く気づくべきだったのだ(夏場だったら、その臭いですぐにわかったかもしれない)。
それにしても、排水管が詰まったら流れないままシンクにたまるのならわかるが、なぜ漏れ始めるのだろう?
管のつなぎ目などに隙間があるとは考えてもみなかった。密封された空間ではないのか?
この日は修理できず(排水管の洗浄となるようだ)、修理は正月明けにあらためて日程調整。
なぜパイプの中が密封空間ではなく水が漏れるのかという私の疑問への答えもなんとしても聞いておかねば(同じトラブルが発生したときのことを考え)。
早いうちに気がついたようで、それほどたまっていないのが不幸中の幸いだが、このあいだ書いた西友清田店の事件が脳裏をかすめた。
ドビュッシー(Claude-Achille Debussy 1862-1918 フランス)の「水の反映(Reflets dans l'eau)」。
3曲からなるピアノ曲「映像第1集(Images 1)」(1905)の第1曲である。
時制逆転……
と書いてきたが、実は昨日の朝、水道工事の会社から電話が来て、すぐに来訪してくれた。
つまり、もう漏れは直してもらえた。
すでに直っているのに、このような報告をしてすまない気もするが、世の中順序ってぇものがある。
誠意ある事業者さまによる修理の現地リポートは、明日!
けっこう「ぼったくり」があるようなので怖いです。
市がこういうサービスをしてくれていることを知らない人もけっこういるんじゃないかと思います。