20200825Shinsatsu02  私に何が起こったのかはさておき……
 先週の金曜日は急きょ新札幌の某店舗に行かなければならない切羽詰まった状況に置かれたので、急きょ有給休暇をとり、急きょ車で新札幌に行った。このようなワザを『トリプル・キューキョ』という。

 その、私(ならびに私の妻)にとって切羽詰まった出来事とは何かについての報告は、みなさまへのクリスマス・プレゼントとして今日のところはナイショッ!にしておくが、たぶんこの話を聞いたらみなさまの多くは「な~んだ、そんなことか」と、私に対して「鶏の骨でものどに詰まらせて苦しめ!」と呪いの言葉を浴びせるに違いない。

 さて、昼過ぎに無事切羽詰まった出来事は切羽つまらない状況へと解決し、さてたまには昼ごはんは外食にしましょうか、そうだ、すっごく好きってわけじゃないけど、なんだか今日は「開高」気分となり、DUO1 の5階にある「開高」に行った(今回は妻と一緒ではなく、私の単独行動)。

 混んでるとまでは行かない状況だったが、想像していたよりも客がいて(そりゃ12時過ぎの昼食ピーク時だものね)ちょっと躊躇したものの、カウンター席のいちばんはじが空いていたので、そこにしようと思ったが、そのときに声高に話をしながら男子高校生軍団がやってきて、隣のお好み焼き屋の前で入るか入らないかの議論を始めた。お好み焼き屋の入り口の横が、「開高」のカウンターのはじの席なのだ。

 じきに高校生たちはお好み焼き屋に入るのだろうが、私はそこですっかり意欲を消失し、下りエスカレーターに乗った。
 そして、JR新札幌駅の Kiosk へと向かった。
 駅弁を買うためである。

  新札幌駅には駅弁はありませんが……
 ここの Kiosk で岩見沢の駅弁である「釜めし」が売られていることは知っていた。
 ラーメンをあきらめた私は、かねてより気になっていた「釜めし」を買って、全然密でない家で食べることにしたのだ。

 買ったのは「とり釜めし」。情報によれば「えび釜めし」と「ほたて釜めし」もあるようだが、この日新札幌の Kiosk にあったのは「とり釜めし」2個のみ。

 そしてまた、私は駅弁と書いたが、これは厳密には駅弁ではない。
 岩見沢の冠婚葬祭料理店(つまりは仕出し屋?)「花扇」で作っているもので、駅弁とは一言も書かれていないがJR岩見沢駅のなかの観光案内所で売られているという。

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 容器はむかしの釜めし駅弁を思い出させる陶器製。

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 冷蔵ケースの中に置かれていたので、このまま500Wで1分ほどレンジアップ(アツアツが良ければ2分~2分半かけたほうがよいだろう)。

 ふたをあけると、

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 なんだか幸せな気分になる眺め。

 味はというと、甘辛いどこか懐かしさを感じる味。つまり、やや濃いめのしょうゆ味と甘めのバランスが絶妙で、私としてはとっても好きな味。人によっては甘すぎると感じるかも。

 鶏肉も軟らかく、口の中でほぐれる。
 この弁当は1,080円だが、陶器の容器代を考えると、料理そのものにかけられるコストはかなり少ないはず。それでこのクオリティーの高さは賞賛に値する。

BuxtehudeOrgan このようなチャンスを与えてくれた、ラーメン屋から私を追い払うことになった高校生たちに感謝したい。

 ブクステフーデ(Dietrich Buxtehude 1637頃-1707)のコラール前奏曲「甘き喜びのうちに(In dulci jubilo)」H.4-3-14,BuxWV.197を。