MakiShowaKaitai  根っこは別なところにあるのでは?
 電子書籍で小檜山博の小説を買ったのに、いまだに手をつけられて(読み始めて)いないでいる。

 先日、来年度以降、国がJR北海道に対する支援を拡充する方針を発表した。
 ただでさえ営業状況が悪いのにコロナ禍で追い打ちをかけられたものの、JR北海道の改善努力は認められるということからの決定である。まずは一安心だ。

 それと同じころ、「YAHOO!ニュース」にある論説記事が載っているのを目にした。
 “「コロナ赤字で急浮上」JR北海道とJR四国が消滅する日は近い”というもので、「PRESIDENT Online」の記事である。

 その内容は、タイトルのとおりJR北海道とJR四国が、ただでさえ経営状況が悪いのに、コロナがそれに追い打ちをかけ経営破綻の危機に瀕しているというものだ。

 関係者の話としてその原因をいくつかあげているが、「(これまでに)赤字路線の廃止に踏み切れなかったこと」だのなんだの、経営改善に向けた努力が足りなかったというようなことが書かれている。

 確かにそれもあるかもしれないが、もっと根本の大きな問題があるはずだ。

P1070111 この記事に対して寄せられた多くのコメントでも指摘されているが、北海道(や四国)は圧倒的に乗客となりうる人の数が違うのだ。数分おきに10両編成の電車が走っているのにどの電車もそれなりに利用客がいる首都圏と、15分に1本の3両編成の列車でもスカスカのことが多々ある札幌圏と、どうして一緒に論じることができるだろう?
 これだけで、民営化のときの分割単位自体に問題があったことは明らかだ。

 経営改善のためにコストを削減した結果、保守がおろそかになり事故が多発してしまったり、鉄道会社なのに新しい特急車両を導入できないでいるありさまだ(私は特急「オホーツク」のボロボロの車体を見るたびに、石北峠あたりで突然エンストしてしまわないのだろうか?と心配になる)。除雪に対する費用や降雪による運休の損失だってハンパない。

 乗る人がいないのだから改善するにもかなりの限界がある。そしてまた鉄道以外の事業(ホテルや商業施設)はコロナで観光客が減り、大打撃を受けている……。
 北海道という先行きが見えない過疎地を分割の1単位にしたのは間違いだった。その責任は国にある。国が援助することは当然と私は思う。

RuzickaVa ってなことで、もう一度「昭和解体」を読み始めた。
 国鉄分割・民営化のドキュメントだ。
 だから小檜山博の「雪嵐」を読むのは先送りとなったのである。
 オディールさん、ごめん!(って、謝る必要はないけど)

 ルジツカ(Peter Ruzicka 1948-  ドイツ)の「解体(Abbruche)」(1977/78)。

 このような曲だが、私が持っている写真の CD は廃盤のよう。他の音源もないようだ。

Ruzicka_Abbruche1

Ruzicka_Abbruche2

Ruzicka_Abbruche3

 紹介したのは間違いだったようだ。だが、私は責任は取らない……

 全然関係のない話だけど、最近ハズキルーペのコマーシャルを見かけないような気がする。
 いや、気にしてるわけではないけど……