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  『DC』は直流ではなく……
 1975年の1月に行なわれたこのコンサートのチケットは、『誰か』から数枚タダでもらったと記憶している(なのでチケットの額面がマジックで消されている)。だが、それが誰からなのか覚えていない。数枚というのは、当時の中学のクラスメート数人と一緒に行ったのを覚えているからだ。

 佐々木伸浩といえば、私が初めて札響を聴いた「音楽教室」で指揮をしていた人。
 誰よりも札響を数多く指揮している指揮者と言われる。

 この「デビュー演奏会」の『デビュー』というのがどういう意味合いをもっていたのか、いまもってよくわからない。

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 このコンサートで、イベールの「喜遊曲(ディヴェルティメント)」を聴けたのは貴重な体験だった。
 そもそもコンサートで聴くまでは聴いたことのない曲で、そのウィットにとんだ音楽にその場で即決!って感じで好きになってしまった。
 なかなか耳にする機会のない曲に、思いがけず、まだクラシック初心者の頃に早くも出会えたのはラッキーだった。
 そして、この曲はいまでもとても好きな曲である。

 で、チケットの裏がこれ。

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 なんか、いいよねぇ~。

IbertMartinon では、そのイベール(Jacques Ibert 1890-1962 フランス)の「室内管弦楽のためのディヴェルティメント(Divertissement pour orchestre de chambre)」(1930)を。