※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  知る人ぞ知るって、まあそりゃそうでしょうけど……
 1975年1月の第145回定期は、前の月の渋いプログラムとは対照的に、ラフマニノフのパガニーニ・ラプソディやサン=サーンスの交響曲第3番と、色彩豊かな作品が並んだ。
 サン=サーンスではオルガンが必要で、知る人ぞ知る(10ページの広告)とは言うものの私はその名をまったく知らなかった(知るはずがない)「クロダトーン」という電子オルガンがパイオニアの高級アンプにつながれ、さらに金管楽器奏者群の後ろに並べられた10台のスピーカーからその音が鳴り響いた。

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 このパンフレットを読むと、当時は『自動応答録音装置』と称されていたことがわかる。留守電機能のことが。

 ところで、小泉和裕はこの演奏会の6日前にすでに札響と協演している。
 北電ファミリーコンサートである。

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 半券がついたままなので、私がこのコンサートに行っていないことがわかるだろうが、それにしても、定期のパンフの写真とシチュエーションが違い過ぎる(履歴書か!?)。この写真はどうかなぁと当時の私でさえ思ったものだ。

 なお、北電ファミリーコンサートのチケットは、一応念のために説明しておくが、2つ折りで開くと演奏者のプロフィールや日時に演目が書かれている。

SaintSym3Myun では、サン=サーンス(Camille Saint-Saens 1835-1921 フランス)の交響曲第3番ハ短調Op.78(1886)。
 廉価盤LPを購入してこの曲を知ったが、その演奏はミュンシュ/ボストン響。1959年の録音で、LPを買った時点で録音から15年経っていたのだが、それからもっともっともっと時が経ち、録音から60年以上。でも、私にとってこの曲では最も聴く頻度が高い演奏が、いまだにこれなのである。