IMGP2217  意地をはらずに宝の持ち腐れを解消
 マランツのネットワーク・オーディオ・プレーヤーで、《最近再生したラジオ局》以外が、突然聴くことができなくなったことは、憤りを感じながらここに書いた

 そしてこんな理不尽なことを平気でやる会社なんて信じられないと思い、引き続き利用したいなら金を出せという脅しに屈する気はなかった。

 だが、せっかくのインターネットラジオの機能を使わないなんて宝の持ち腐れじゃないのか?と、ふと自省の念にかられた。なんで私が反省しなきゃならないのかわからないが、三浦綾子の小説を読んで、許しの気持ちが芽生えたのかもしれない。

 それに、vTuner 以上に不誠実なのは、「知らないもん」と放り投げた marantz の方ではないか?
 そんな気持ちが強くなってきた。例えば、該当する自社のネットプレーヤーのユーザーが1万人だから3万ドルを marantz が vTuner側に払い、少なくとも1年間は使い続けられるよう激変緩和措置をとる手だってあるわけだ。

 vTuner が信用できる会社かどうかはハテナではあるものの、ここは勇気を奮って金を払ってみようと決心した。だって、パナソニックのコンポのインターネットラジオの方は金を払っても解決できない状況に陥ってしまったのだ。まだこっちの方が救われている。

 年間3ドルだ。1日当たり1円以下だ。
 もし払っても変化がなかったら、それは詐欺にあったのだと、今後の教訓にしよう。
 もし払って、後日3,000ドル分の請求が来たら警察に届け出よう。
 そう覚悟して、クレジットカードで払った。

  急に機嫌が戻ったように……
 払った瞬間に、この画面が。

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 一瞬あせった。“あなたは完全に支配されました”って見えたので。

 そして、vTuner(radiomarantz)の画面は、以前のものに戻った。
 まるでチップを渡した瞬間に、愛想が良くなり気遣いしてくれるようになる温泉宿の女性従業員のようだ。

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 以前登録したブックマークの中身もそのままの状態で復活。

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 プレーヤーのディスプレイに表示される文字も、もう“vTunerのフルアクセスサービスの詳細についてはradiomarantz.comをご覧ください”なんていう無味乾燥とした、役所の窓口にいる係員風ではない。

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 こんなふうに《日常》に戻った。
 これがちゃんと1年間続くことを願う。そして、請求は清く正しく3ドルでありますように!

 P.M.デイヴィス(Peter Maxwell Davis 1934-2016 イギリス)の歌劇「復活(Resurrection)」Op.129(1987)を。

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 その数日後にクレジットカード会社のサイトにログインし利用状況を確認したら、換算レート109円で326円のご利用と表示されていた。
 ふ~っ、よかった。暴利バーみたいなところじゃなくて。