Minuette002  環境や嗜好を考えて作曲
 私の《ハーイドンドン、ハイドンドン、交響曲全曲聴取プロジェクト》は、昨日までに第25番まで進んだ。一応断っておくが、最後の104番からさかのぼって聴いているのではなく、由緒正しく第1番から聴いているので、昨日までに25曲聴いたってことである。

 むかしはハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)の交響曲はどれもおんなじように聞こえていた私だが(それも80番あたりよりあとのものしか知らなかった)、こうやって聴くと、1曲1曲がなかなか独創的な面ももっている。歳をとってからわかってくることもあるようだ。
 ハイドンが交響曲を作るにあたって、演奏される場所(編成上の制約)や聴衆の好みを考慮していたというが、それゆえに変化があるのだろう。

 ところで、交響曲第21番イ長調Hob.I-21(1764)を聴いていたとき、第3楽章になって「あれ?」っと思った。

HaydnSymCompDorati この楽章はメヌエットなのだが、メロディーがモーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)のセレナード第13番アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(1787)の第3楽章「メヌエット」に似ているのである。だから「あれ?」っと思ったわけ。
 いえ、それだけである。

 なお、ハイドンやモーツァルトの時代の交響曲にあったメヌエットの楽章は、ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)によって、スケルツォ楽章に置き換えられたのだった。

 写真のバラは「ミニュエット」という品種。
 Menuett[独]のイタリア語が minuetto である。
 ただわが家の庭で咲いていたこのバラ、もう何年も前に枯れてしまった。