20200718SecomaKatsudon1  カップルの間に割り込むもの
 このあいだの土曜日の昼前に、私は突如オレンジジュースを買ってこなければならないという強迫観念にかられた。
 そしてTシャツに短パンにサンダル履きという、紳士的とはいえない服装のままセイコーマートに行った。そこでオレンジジュースを買ったが、昼に何かを作るのも面倒だと思い(妻はお仕事に行ってご不在)、ホットシェフのカツ丼を買った。

 驚いた。
 いつの間にやらご飯とカツとじが別盛(二段重ね)になっているではないか!少なくとも、このときはまだそうなっていなかった(って、もう3か月も前のことになるのね)。

 これは果たして進化だろうか?
 私はちょいと疑問に思う。いや、賛成しかねる。

20200718SecomaKatsudon2 こういう風にご飯の上に皿があり、そこに具が入っている形の弁当(丼物)はこれまでもあった。中華丼や親子丼、カツ丼、麻婆丼などだ。そしてそれらは主としてレンジアップ必須のチルド弁当だった。

 しかし、セコマのカツ丼はホットシェフである。熱々とは言えないが、温かいのである。
 だから別盛にしたからって“できたての味わい!!”効果は薄いのだ。薄いし、分けたらご飯と具の、適度な時間を経て築き上げた融合がなされていないってことにもなる。

 さらに言えば、内皿の分のゴミが増える。
 また皿からご飯にのせるときに当然ひと手間余計にかかるし、場合によっては手が汚れる。
 これらはご家庭内での食事ならまだしも、例えば狭い車中で食べるときなどは危険でさえある。

 ってことで、元の方が良かったなぁ(別盛になって汁の量が増えた気はする)。

  隠し味なんです
 ところで、なぜ私は急にオレンジジュースを買いに走ったのか?

 その日の夕食の一品に厚揚げ豆腐を使った料理を私は作ることになっていた。
 どんな料理にするか?
 上にバジルとチーズをのせてオーブンで焼いてみよう。
 味つけはどうしようか?
 びっくりドンキーのハンバーグのソースをかけてみてはどうだろうか?
 そう思ったのである。

20200718Source ネットで調べると、びっくりドンキーのハンバーグソース(に極めて近いというソース)の作り方があった。
 それにはオレンジジュースが欠かせないのだ。

 水、みりん、酒、しょう油、オレンジジュースを同量ずつ合わせて火にかける。
 タマネギのみじん切りを適量入れ、透き通ったら完成だ。

 うん、ドンキーの味そのものとは言い難いが、かなり近いものができた。自分の技に惚れてしまった(って、ネットで見た通りにやっただけだが)。

 次回は厚揚げ豆腐ではなく、正統的に、焼いたハンバーグにかけてみようと思っている。

 バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「フーガの技法(Die Kunst der Fuge)」BWV.1080(1745-50/51刊)。

BachTrio1038 このあいだの日曜日の午後に、天気が良いのに、良すぎて外にいたら熱中症になる危険があったので、家の中でこの陽気とは言い難い曲を聴いた。リステンパルト指揮による演奏で、このCDを聴くのは久しぶりだ。

 オーボエで参加しているヴィンシャーマンの編によるもので、録音は1963年ごろと古いが、私が聴いたことのある「フーガの技法」の演奏のなかでは、これがいちばんしっくりくると、あらためて思った。

 って、書いておきながら、この録音は廃盤の憂き目に。
 みなさんが「MUUSANがそこまで言うなら」と、買おうと思っても買えない。
 本当にすまないと思っている。
 でも、「MUUSANがそこまで言うなら」と思う人もいないはずだ。