すでに簡潔につぶやいたことではあるが、簡潔なことが苦手な-でも、決してしつこいおじさんではない-私は、あらためて米を買いに行った日のことを書く(それに、つぶやきつながりとぶろぐつながりは、それぞれ別な世界のように思えるし)。
それは5月5日のこどもの日のことである。
昼すぎに妻とコープさっぽろに行き、米をはじめとする食料品を購入。こどもの日であって、私の日ではないので、妻に『べこ餅』(これって全国区じゃないのね)を買ってくれなどと駄々をこねたりせず、紳士的にカート押し係に徹した(でもいかの塩辛と丸大のウインナーをかごに忍ばせた)。
米はパールライスの金芽米ななつぼしである。
そのあと蔦屋書店に寄った。
私も妻も買いたい本があったからだが、駐車場が混んでいるようなら-つまり人口密度が高そうなら-そのまま帰宅しようと思った。
ところが駐車場はなかなかのあき具合。
それぞれ本を購入し、また蔦屋の『知』の棟に入っている園芸店でいくつか花の苗を買い(これは地植え用ではなく寄せ植え用)、帰宅した。
蔦屋書店のそれぞれのレジの前には50枚入り3,000円というマスクが置いてあり、しかも購入箱数の制限なしという張り紙が。すばらしい発見をしたと思い、少し離れたところにいた妻に、自分を捨てた飼い主を追いかける猫のように駆け寄って教えると、「要らない」というにべもない答え。
妻の感覚では、やはりこの価格は高いってことなんだろう。
でも、こうやって流通の兆しを目にすることができたのは、なんとなくうれしかった。
行間は広く文字も大きめ
で、私が買った本が写真の村上春樹の本である。
先月の末に出版されたもので、初出は「文藝春秋」2019年6月号なんだそうだ。
どういう内容かというと、
村上春樹が初めて自らのルーツを綴ったノンフィクション。中国で戦争を経験した父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う
ってもの。
村上春樹氏はあとがきのなかで、
短い文章なので、どのような形にして出版すればいいのか、ずいぶん迷ったのだが、結局独立した一冊の小さな本として、イラストレーションをつけて出版することに決めた。
と書いているが、短い文章であることに偽りはない。
なので、買ってきた日の夜の寝る前と翌日の昼寝をする前の、その短い時間で読み終えた。
100ページで税別1,200円かぁ……。「騎士団長殺し」の各巻が税別1,800円だったことと比べると……いや、なんでもないっす。
映画「猫と庄造と二人のをんな」(1956)のための音楽の中の1曲で、毛利蔵人の管弦楽編曲のものを。
さて、今日は金曜日。
《燃えないゴミ》の日である。
錨でも棄てるか……←どこにある、そんなもの!
25分って、けっこうな距離ですね。
これ、文庫になるのかなぁ。ページ数、少なすぎないかなぁ。まぁ、なんとでもなるか。