20200327Torimeshi1.JPG  (悲惨な)結末もきちんと報道すべし!
 1週間前の金曜日は1年に12回しかない《プレミアム・フライデー》だった。

 えっ?もうご記憶にない?では、《プレ金》といえば「あっ!あの!」って思い出していただけるだろうか?

 始まった当初、NHKなんぞのニュースでは“すんばらしい制度、取り組み”みたいに導入した会社を紹介しながら賞賛していたではありませんか?
 しっかし、はじめだけ提灯を上げといて-って、大きく話題として取り上げなさいって言われるんだろうけど-、消滅するときはひっそりとって、まるでカラスの死骸が見つからないのに似ている。ちゃんと検証してほしいよな。あんなんだって、実施に向けた調査ふだけでもけっこうなお金がかかっているはずだし。

 で、もともと《プレ金》とは関係ないものの、なんとなくこの日は昼に向けてプレミアムな気分になりたかったので、札幌駅で駅弁を買った。

  上にも中にも鶏肉が!
 今回は「いしかり」ではない。

 「北海道知床とりめし」である(税込900円)。
 なぜ札幌駅で知床のとりなのかよくわからないが、鶏めし系は私の好物でもある。
 今日のお昼はリッチにプレミアムなお弁当という英断を、私は下したのであった。

 この弁当を食べるのは15年ぶりくらいだ。いや、この弁当と同じではないような気もする。だが、けっこう前から札幌駅には鶏めしの駅弁があるのである。

ふたを開けると、なんと彩り豊かなのでしょう!
 
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 幕の内弁当ではないが、幕の内弁当に準じるおかずの充実ぶり。

 ご飯の上にのった鶏の照り焼きだけではなく、ご飯の中にもコロコロとした(いまの世相にはふさわしくない言葉か?)鶏肉が炊きこまれている。
 フキの煮物はちょっと濃いめの味付けで、これまたご飯に合う。一方で、花形ニンジンののったやわらかい鮭のかまぼこは上品な薄味。フキとキノコとこんにゃくで1日に必要な食物繊維も満たされる(←ウソです)。

 この駅弁もすばらしい!
 一週間ぶりに今日も買っちゃおうかな。贅沢かな?

  消えた《駅弁情報》
 ところで交通新聞社の「北海道時刻表」を読んでて気づいたのだが、むかしは欄外に記されていた、どこの駅にはどんな駅弁があるというのが一切ない。いつから消えてしまったのだろう?
 
 そりゃ、駅弁を販売している駅の数は減っているが、まったくなくなったわけじゃない。
 どうして載せなくなったんだろう(苫小牧駅と南千歳駅で駅弁を販売している「まるい商事」と、同じく札幌駅の「弁菜亭」は広告をだしている)。
 駅弁を買う人が減っているのは確かだろうけど、それと一緒に“旅情”という言葉、想いも消えつつあるような気がする。

 そうそう、JR新札幌駅のKIOSKでは岩見沢の駅弁(「とり釜飯」や「ほたて釜飯」)などを販売していることを申し添えておこう。加えて、こんなタイトルにしておきながら、そして生粋の道産子でありながら、私は知床に一度も行ったことがないことも、ここに告白する。

SchumannBiretBox シューマンの「告白(Aveu)」。
 「謝肉祭『4つの音符による面白い情景』」(全20曲)の第17曲である。