Seino_Okodawari_Vol2  あらためて知った値段の格差
 清野とおる《その「おこだわり」、俺にもくれよ!!》(このシリーズは先日ここでも取り上げたが)」の第2巻に「中国うなぎの男」という章がある。

 ここ2週間ほど、けっこううなぎのかば焼きが食べたい衝動に駆られていた私。
 過去、スーパーで売っているかば焼きを買ってきて食べたはいいが、泥臭いような「うっ」とするものがあったり、皮も硬くておいしくなかったりと、お金を無駄にしてきた経験がある。
 その原因が温め方にあると知ったものの-電子レンジは絶対NGだ-、ちくわのように気軽にそうそう買えるものでもないし、別ややり方でもまたまた失敗したら悲しすぎる。

 大丸百貨店地下の魚売り場の国産のうなぎのかば焼きは3,500円と、それだけ出すならうなぎ屋に行ってうな重を食べるべきだというお値段。ESTAの地下や近所のスーパーなどを見たが、2,000円ほどからある国産物は、妙に貧弱だ。焼き鳥の「日本一」や宮川本店で売っている串に刺さったものもいかにも物足りない。

  見るからにガッツな「うおきち君のうなぎ」
 ということで、国産に執着したいところだったが、税込み1,058円の中国産うなぎを買ってみた。
 いや、値段もうなぎとしてはリーズナブルだが、そのうえ身厚なのである。
 
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 「おこだわり」の《中国うなぎの男》の言うことはもっともだと、私はここでガッテン、ガッテンだった。

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 それにしても、表面に塗られたタレの成分だろうか?ワケのわからない添加物の列挙。
 輸入者の名が「日中友好商会」っていうのも、全然うなぎっぽくないとってつけた感のあるもの。

 さて、《中国うなぎの男》の方針に従って、そのキサンタンガムとかアナトーなんかを流水で洗い流し、さらに私の場合はお湯をかけて洗った。

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 《中国うなぎの男》はそのあと焼魚用のグリルで加熱しているが、私はネットで集めた情報に従い、日本酒をまぶしかけたあと、それをアルミホイルで包み、5分ほど蒸し焼きしてみた。

 案外と難しかったのが、この加熱時間。
 5分では全体が温まらなかった。中火で7分ってところか。

 そして完成したかば焼きは、まさにふっくらで柔らか。
 店で食べるのと遜色ない仕上がりとなった(写真がないのは調理作業に追われた上に、早く食べたかったから)。

 ただ唯一の不満が。
 やはりちょっとクセが鼻につく。ってことは、私には中国産うなぎの“雑な脂”が合わないのだろう。

 ちょっと貧弱なうえに値段が高くても、次回(1年以上先のことになる?)は国産を選ぶことにしよう。
BartokRattle
 ってなことで、バルトークのバレエ音楽「中国の不思議な役人(不思議なマンダリン)」を。