20200225Kozue  ふふふ、ふ、ふくらんできたぞ
 知る人ぞ知る話だが(つぶやいたので)、火曜日はパート従業員である妻が午後からの仕事に出かける前に、私に重要な指令を出した。

 「今日はこの豚コマを使ってカレーでも作っておいてくれる?ほかの材料も全部そろってるから」
 「らじゃっ!」

 ってことで、妻を送り出し、昼ご飯を食べ、そのあと30分ほど昼寝をし、1時過ぎにカレールーを入れる前の段階まで作業を終えておこうと思い立ち、冷蔵庫を開けた。
 ここで気づいたのは、妻が私に託したこの豚コマなら物足りないということと(食感も物理的な分量も)、カレーには必須の福神漬もしくは青じそ大根、あるいはラッキョウがないということだった。

 私は近くのスーパーまで買い物に行くことにした。
 どっちにしろ、ウイスキーの残量が心もとなかったので行かなければならなかったのだ。

 この日は天気が良く、気温も上がっていた。

 ふと歩道沿いの木を見上げると、あらあら、もう芽を膨らませているではないか!
 春を感じるわねぇ~。

SchumannHaitink そんなうれしさを胸にしながらシューマン交響曲第1番「春」を。

 さて、汎用性を考えて福神漬はやめてつぼ漬けにし、ウイスキーとポッカレモンと豚の角切りを買い、家に戻った。

  タマネギと肉の量は反比例
 冷蔵庫の野菜室を開けると、ニンジンは馬に食わすほど入っているのに(言っておくが、ウチで馬を飼っているという意味ではない)、なんとタマネギは中ぐらいのが1個しかないではないか!妻は、タマネギも刻んだら涙が出るほど残っていると思い込んでいたようだ。もう1つ欲しい……

 かといって、もう一度スーパーに行く気力はもう私にはなかった。
 なんということだ。なぜ先ほどスーパーに行く前に野菜室もチェックしておかなかったのか!
 自分を責めたくなる。責めたくなるが気力も責任感もわかなかった。

20200116Indean しかたない。タマネギ1個を刻み、それに合わせてニンジンは1/2本にし、肉だけはコマ+角と多くして炒め、さらに煮込んだ。
 タマネギ不足気味のカレーは、しかし、自分で言うのもなんだが、けっこうおいしくできた。
 以上である。

 そうそう、カレーといえば十勝の人たちのソウル・カレーともいうべき「インデアン」。

 こちらは大阪の「インデアン」(阪急三番街店)である。
 トレードマークのイラストはよく似ているが、両者の関係は不明である(私には)。

 春と関係ないが、カレーの香り漂う家の中では、パキラがよだれのようにしずくを垂らしていた。
 うまく言えないが、なんだか《生命》を感じる
 
2020025Pakira