冷奴が恋しくないいまごろの季節
 断っておくが、タイトルの“奴”は『やっこ』ではなく、ここでは『やつ』と読んでいただきたい。

 引っ越しのためにオーディオ機器を箱詰めしたのが1月の25日。
 が、そのときすでに世の中では異変が起こっていたらしい。

 マランツのネットワークオーディオプレーヤー(NAP)でインターネットラジオを聴くために、膨大にあるラジオ局から好みのものを探し出し登録するには、radiomarantz.com というサイトを使うことになるが、それがおかしなことになっていた。

20200217NA6005vTunerManual

  詳細も何も、サービス放棄状態
 まぁ、いくつかの曲を検索して登録したあとはそうそうしょっちゅう使うものでないので気が付きにくかったのだが、自宅に帰ってきてインターネットラジオを聴こうとすると、NAPを操作するとディスプレイに変な表示が。

20200216vTuner3

20200216vTuner4

 “vTunerのフルアクセスサービスの詳細についてはradiomarantz.comをご覧ください”と表示される。
 なお、“最近再生したラジオ局”は機能するが(つまりその言葉通り、最近聴いた記録が残っているいくつかの局のみ表示され、選択できる)、それ以外を選択肢も上述の“ご覧ください”が表示され先に進まない。ブックマークさえ機能しないのだ。

20200216vTuner1

20200216vTuner2

 そこでパソコンからradiomarantz.comにアクセスしてみる。

 すると、

20200217vTunerTop

って、住人が夜逃げしたあとの家のように、あっさりとした画面になっているではないか。

  なんか怪しいサイトのようにも見える 
 クリックしてほしいようなのでクリックすると、

20200217vTuner_pay

要するに「金よこせ」ってことだ。

 マランツの製品ページを検索してみると、このような『お知らせ』が載っていた。

20200216vTunerPressL

 年3ドルが高いとは思わないけど、でもそれほど自分がインターネットラジオを利用(新たな局を検索・選局)するかというとそれもまた疑問だし、そもそも今回のように突然サービスを変更する vTuner というところが果たして信用できる組織体なのか、私には疑問だ。

CouperinOrdre13-15Baumont F.クープランの「年老いた伊達男と時代後れの守銭奴-緋色と枯葉色のドミノの中で」(この場合の“奴”は『ど』と読むべきである)。

 「第13組曲」(全5曲)の第4曲「フランス人気質、またはドミノ(仮面舞踏会の頭巾)」の第9部分(この第4曲は12の部分からなる)。

 ってことで、3ドル払うかどうかはしばらく静観してから決断することにしたい。

 けど、マランツのネットワークオーディオを持っている人たちはけっこう困ってるんじゃないだろうか?それとも、インターネットラジオってまだまだ普及してないのだろうか?

 あるいは、マランツはお客様のご不便を解消すべく(っていうか、使い物にならないですよね?)別な手を打たないのだろうか?