Tomita
  だって次男は1993年生まれ
 ウチの子どもが子どものころ観ていた番組に「にこにこ、ぷん」がある。

 子どもが子どものころって、自分の子どもはいつまで経っても親にはならず子どものままではあるのだが、もちろんそういう意味ではなくて、より理解を深めていただくために書き直すと、“ウチの子どもが幼いころに観ていた”っていうふうになる。ユー、アンダスタン?

 余談だが、ここを観て初めて知ったが、ウチの子どものうち、次男坊が生まれたときには「にこ、ぷん」はもう終わっていたらしい。幼少時を『ぴっころ』や『ぽろり』を知らないで育ったなんて、なんてかわいそうなことをさせてしまったのだろう……

  それは前触れもなく起こった
 で、私は最近になって《ニコプンしちゃった》わけだが、それはセコマに立ち寄ったら偶然にも『じゃじゃまる』がホットシェフのかつ丼を買っていたのを見かけたとかいうのではなく、わずか1年半でこれが、ニコンのコンデジのA900が、おかしくなったという怒りの体験、はっきり言って《ニコンにプンプン!》ということなのだ。
 こんなに早くぶっ壊れるとは、開いた口が塞がらない、カメラのレンズのシャッターも開いたままふさがらない。

 先週のことだった。
 部屋の中で何かを撮影しているときに、ムニュッというような音がした。レンズが戻りかけの状態でストップし、そしてモニターにはこんなメッセージが。

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 性善説派の私は、「そっか、バッテリーが切れかかっているのかも」と思い、電源を入れなおしたが、おやおや、バッテリーの残量は満タンの表示ではないか!

 そしてレンズの状況はというと、

20200206a900a

 おやおや、伸び切って(出切って)いない。レンズ開口部が斜めの状態で止まっていることがわかるだろう。

 じゃあ、電源OFF。

20200206a900b

 なんじゃい、この筒は?
 仮性〇茎か?いや、なんてことを。こうなりゃ真性だ(ってこっちゃないだろうに)。

 この外皮(?)は押すと簡単に引っ込む。どういうことになってしまったんだ?

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 なにか無理がかかるようなことは一切していない。こいつは自爆したのだ。

  下手すりゃ買うより高い?
 この日、たまたま札幌のマチナカに出かける用事があったので-細かくは書かないが、異動の関係で今月は日々の過ごし方がふだん異なっているのだ-ビックカメラに立ち寄って聞いてみる。
 にべもなく「故障ですね。ここでは直せないのでメーカーに出すことになります」と告知される。

 次にヨドバシカメラに行ってみる(このカメラはヨドバシマルチメディア梅田で買ったわけだし)。こういう時に限って応援販売員はソニーとキャノンとパナソニックの人たちしかいなくて、ニコンからの派遣者はいない。残念だ。

 で、生粋の店員さんにブツを見せて尋ねると、これはなんじゃいという惨状を見るような目になり、「メーカー修理になりますね……」と、ビックと同じことを言われた。
 場合によっては修理代が購入時の金額ぐらいになる可能性もあるという。

 そんなことしてられない。
 別な機種の検討を始めなくてはならないのか?
 投資したとしても、そもそもいつまでブログを続けるかわからないではないか?

 現段階で購入の判断はできないが、もし買うとなっても、もうニコンはやめよう。

 その前に使っていたオリンパス機は安かろう悪かろうだった。そういう事情はあったにせよ、もうオリンパスを買うという選択肢は私にはない。
 オリンパスの前にはニコンのクールピクスを使っていたが、購入後数年してなぜかメニューボタンを押すとレンズがズームするという怪奇現象が起こるようになった。そんなことがあったのに1年半前に再びニコンを信じた私がバカだった。令和に暮らす私には、もはや、ニコンを買うという選択肢はないやろ、だ。

 一眼レフだけのことかもしれないが、「ニコンのカメラは丈夫だ。だから報道カメラマンなんかが愛用する」とバイト先のおじさんが言っていたのに、壊れてばっかりじゃないか。

 えっ、バイト先?
 カメラと関係ない、札幌駅の荷物一時預かり所である。カメラ好きの国鉄OBの方がいらっしゃったのだ。

 「シベリアのツングースに激突したことのあるまばゆく光る円筒形の物体」を。
 原曲はプロコフィエフの交響曲第6番の第1楽章。それを冨田勲がシンセサイザー用に編曲し、こんな名前をつけたのだった。
 アルバム「THE COSMOS OF TOMITA」に収められている。

 あぁ、それにしてもあかぎれがよくならなくて、キーを打つのがつらいのプンプン!