NaeboSTA_old  結構名物だったんです。この看板

 この看板は、旧苗穂駅の駅舎の壁に掲げられていた看板である。
 とはいえ、駅の正面側ではなく裏側、つまり列車に乗っている人たちが車窓から見えるように掲げられていたのである。

 旧苗穂駅の周りは商業施設はほとんどないし、通勤客が集まるような住宅地もないので、駅舎の正面に取り付けたところで、あまり見る人がいなかったのだろう。
 逆に次々と通る列車の乗客の目に訴えるところは、なかなか考え抜かれたものに、今になって思う。

 で、フランスが遠いのは世界地図を見るまでも、あるいは地球儀を回すまでもなく遠い。

 が、もっともっとリアル感を伴って遠くなったのがサッポロなのである。江別市民の私(ただし、現在は寓居住まい)にとっては……

  旅どころか用足しでさえ……
 この10月1日からJRの運賃が上がった。
 消費税アップ見合い?いえいえ、奥さま、とんでもない!

 江別駅から札幌駅までの運賃はそれまで450円だった。これでも普段使いするには十分に高いと思う。いや、高いと断言できる。
 しかし、利用者が少なく赤字に喘ぐJR北海道のことを思うと、利用者としても高くたって負担しなくはならない、それはある意味義務である、という思いを持つようにして、文句も言わずに耐えてきた。

 ところが今回の値上げで片道が540円となったのだ。
 一挙に90円アップだ。1.2倍の値上げなのに、軽減税率がどうのこうのほど話題にならないのが不思議なくらいだ(江別市民としては)。

 エアソウルが大阪⇔ソウル間で、往復1,000円というチケットを販売したというではないか!
 それはそれは馬鹿げた価格設定ではあるが、でも一時的なことにせよ、札幌を往復するほうが高いのだ。

 往復1,080円となると、休日に「ちょいと大丸に買い物に」なんて、気軽に行けなくなる。
 行ったとしても、昼どきはコンビニでおにぎりを買って、駅前広場でハトに囲まれながら落ち着かない昼食ってことにしなければならないだろう。

 いや、そうはしたくはないが、夫婦2人なら、駐車場代がかかることを考えても、自家用車で行ったほうが安くつく。
 となると、年をとっても免許を返納したくなくなる。
 つまり札幌近郊の市や町の免許返納率も低下する恐れがある。

 なんとかならんものだろうか……

BachItalianApex バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「フランス風序曲(パルティータ)(Ouverture(Partita))」ロ短調BWV.831(1734?)。

 「クラヴィーア練習曲集第2部」に収められている。

 ロスのチェンバロで。

 1988年録音。apex(原盤:エラート)。


 JR北海道は値上げによってあえて客離れを狙い、それではごきげんようと、廃業する気でいるんじゃないだろうな……