そっか、大阪にもあるんだった!
先々週の北海道横断出張の最終日に札幌に着き、空き時間に東急ハンズに行き、タイミング良く『鉱物&化石フェア』(勝手に命名)が開催されていて、欲しかった「天青石」があったものの、私の基準で手ごろな値段で素敵な輝きを放っているものがなく、あきらめたことはすでに報告した。
大阪に戻って来て、そういえばかつて梅田の紀伊國屋書店でも鉱物を売っていたことがあったなぁ。いまは夏休み時期だからフェアをやっているかもと思い、足を運んでみた。
やってなかった……
と、そのとき私の頭頂に静電気が走った。ひらめいた!
そう。考えてみれば大阪駅前の大丸の中にも東急ハンズがある。
その足で私はほとんど行ったことがない梅田の大丸百貨店に行ってみた。
11階で獲物発見!
名古屋のJR高島屋に雰囲気が似ている。というのは、ここの東急ハンズも3フロアに売り場がまたがっている(名古屋の高島屋は7フロア)。
10Fの東急ハンズを1周。石はない。
11Fの東急ハンズを歩きはじめると、あった!石があった!
常設か催事かはわからないが、少なくとも札幌の東急ハンズのようなほったらかし感はない。多くは鍵のかかったガラスケースの中に飾られている。なんとなく常設のような気がする。
そして、私の心にバビバビッっと来る「天青石」があった。
4000円である。
40000円の見間違いでないことを十分に確認したうえで、近くにいた店員さんに声をかけ、ショーケースから出してもらった。
3枚目の写真は1枚目と2枚目の反対側から写したものだが、とにかく、
♪ O Schonheit!o ewigen Liebens, Lebens trunk'ne welt!
(おお、この美しさよ!おお、永遠の愛、命に酔いしれた世界よ!)
と、歌のひとつも歌いたくなるってもんだ。

マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「大地の歌(Das Lied von der Erde)」の終楽章(第6楽章)「告別(Der Abschied)のなかの一節だ。
中間部の器楽だけの演奏による長い箇所(歌詞が、原詩で猛浩然から王維のものに替わる、その間の部分)の直前に歌われるのがこれなのだ。
「大地の歌」は、私にとってベルリオーズの幻想交響曲ほどではないにせよ、けっこうな数の録音を聴いてきた作品の1つ。
私がこの曲と出会ったライナー指揮の演奏を忘れるわけにはいかないが、同じシカゴ交響楽団によるショルティ指揮の演奏が、やっぱりお気にである。
独唱はミントン(Ms)とコロ(T)。
1972年録音。ロンドン(デッカ)。
ところで「天青石」は美しい空色をしているが、火の中に入れると炎は赤くなる。ストロンチウムによる炎色反応だ。「天青石」の化学式は SrSO4なのである。
直射日光には弱いようなので(退色)、気をつけます。
MUUSAN
が
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