イヤなことに虫が寄って来て

 ここで、あのあとの自宅でのガーデニングへの取り組みのその後であるが、体液を出し続けている、と書くととってもいやらしい感じがして《変態樹木》のようなのでここは樹液と書き直すよう改心するが、ナツツバキについて。

 あのままではあまりにもかわいそうだし、幹を伝って地面へしたたり落ちている樹液や、見た目がロウの塊のようになっている不思議な固形物に、ハエのような昆虫が寄ってきているので(甘いのだろうか?)、幹の切断面を封印することにした。癒合(ゆごう)剤を塗るのである。

 あらためて切り口とそこから出たたいえ、いや、樹液がたらたらと脚、いや、幹を伝ってしたたり落ちる様子をご覧いただこう。

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 この黄色い固形物は松脂(まつやに)ならぬツバキ脂。まだプリンのような硬さ。赤いのもそうだが、赤いといよいよもって血を思わせる。

  したたりを止めるべく
 ジョイフルエーケーで購入したのがこれ。

Topjin

 このペーストは歯磨きペーストよりもはるかに水っぽい。私も勘違いしていたが、塗ることで切り口をロウのようなもので封印するわけではない。殺菌剤であり癒合を促進するのである。
 これを切り口にハケで塗る。

 塗った後も樹液は出続けている。
 1日も早く《出液》が止まることを願っている。

Dufay デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-1474 フランドル)の3声のロンドー「鋭い矢に傷つけられた私(Navre je sui d'un dart penetratif)」を。

 いえ、歌詞の内容は木の大胆なる剪定とは関係ないんですけどね。

♪ 作曲家情報 ♪
こちらをご覧ください

 
♪ 紹介したディスク ♪
 ロンドン中世アンサンブル。
 1982年度のレコード・アカデミー賞を受賞した、デュファイの世俗音楽を全曲収録した5枚組ボックス。
 1980年録音。TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION PROA-73(原盤:オワゾリール)。