20190512Biwa2  札幌だけど大阪屋

 いまから22年前に、プリメインアンプをそれまでの ONKYO Integra A-815(定価56,800円。以下同)から LUXMAN のL-505S(税別180,000円)に替えたときには、それまで聴きとれていなかった音がスピーカーから出てきて驚いたものだ。

 特にメータ/ロスフィルによるホルストの組曲「惑星(The planets)」Op.32が強烈だった。こんなに情報量があったとは!「天王星」の最後に鳴るオルガンのグリッサンドが明確に聴こえたのは初めてだった。


 当時使っていたスピーカーは YAMAHA の NS-600 である。
 このスピーカーも良いスピーカーだった。お歳暮配送のアルバイトをしたお金で買ったのだった。


 L-505S と一緒に、中古だが CDプレーヤーも替えた。機種名は覚えていないが DENON のもの。新品時の定価は20万だそうで、中古でも10万した。

 なので、アンプとプレーヤーのどちらが《埋もれていた音を白日の下にさらした》のかわからない。ま、相乗効果だったのだろう。この2台は札幌の大阪屋で購入した。


 この NS-600 は購入から15年でさようならした。ウーファーのエッジがボロボロになっていたのだ。そんなことになってからどのくらい経って気づいのかは不明だ。なんか音がふにゃふにゃするなとは思ったのだが……


20190512Biwa1 気づかなかったのは、私にはオーディオ評論家の多くが推奨する、というか、そうするべきであると唱えている《保護ネットを外して聴く》習慣がないからだ。

 というのも、取り外しを繰り返すと取り付け部分が甘くなってしまいそうだからだ。

 麻倉怜士氏はこう書いている。


 スピーカーを使いこなすための大原則は、ユニットから出てくる音をダイレクトに聴くこと。その点、ユニット保護用のネットは、周波数特性を乱すなど、音質的にはマイナス効果しかありません。「スピーカーの周囲には障害物を置かないようにする」という作法からも外れてしまいます。

 (「オーディオの作法」:SB新書)


AsakuraAUdio そうなのかねぇ。きっとそうなんでしょう。多くの評論家がそう言ってるのだから。
 とすると、アタイはいけない無作法者。

 エッジがボロボロになっているのにしばらくの間気がつかなかった私には何にも言えない立場だけど……


 NS-600 に替わって入れたのがインフィニティの KAPPA80 である。

 確かに響きが豊潤になった。

 スピーカーが変わるといちばん音に違いが現れるというが、NS-600 からKAPPA80 の交代は、しかし、私にはアンプ&CDプレーヤーの交代のときほど劇的な変化には感じなかった。


  大阪で死す

 それから6年ほどでCDプレーヤーが故障。同じDENONの新品をヨドバシ梅田で買った。定価は10万円くらい。つまり先代の半分の価格の機種。しかし音の質が後退した感じはなかった。


 DENON のプレーヤーに LUXMAN のアンプ、KAPPA80 という組み合わせが崩壊したのは3年前のこと。

HolstPlanetsMehta またもや CDプレーヤーの動きが挙動不審になり、買い替えせざるを得なくなったのだ。


  名古屋で引退

 そこでヨドバシ名古屋高島屋店へ


 前にも書いたが、レコードプレーヤーの時代から私はモーター系の機械は DENON がいいと思っていた。このときも DENON にほぼ心を決めていたのだが(予算10万。条件はSACDも聴ける機種)、店員さんお薦めの marantz の SA8005 の音を聴いて一目ぼれ。初めて DENON 以外のプレーヤーを買った(って、最初の廉価機種も含め、3代続けて同じような症状を呈しておかしくなっているんだから、その時点で DENON に疑心暗鬼になるべきだったのかもしれない。その点私は保守的だ)。

 そして SA8005 には USB-DAC が備わっているので、CD のリッピングを始めたのであった。

 ところで marantz にとって代わられた DENON 機は、まだ挙動不審な動きをする頻度が低かった(トレーが引っ込んだあとにまたすぐ出てくる)のでオークションに出したところ、予想以上の値段で落札された。そのおかげで費用負担は半分で済んだ。

 続く……


 まったく上の話とは関係ないが、先日大阪のマンション近くを歩いていたら、ビワがたわわに実っていた。

 私は思った。

 ビワなんてここ数年口にしていない。

 ここの家の人たちは毎年たらふくになるまでビワを食べているんだろう。

 けど、ビワの木は根の張りがすごいので住宅の基礎に悪影響を与えると聞いたことがある。

 私が心配することじゃないけど……


♪ 作品情報 ♪

【作曲】 1914-16年
【初演】 1920年・ロンドン(全曲公開初演)
【構成】 7楽章(〔火星/金星/水星/木星/土星/天王星/海王星〕。約45分)
【編成】 orch(picc 2,fl 4,A-fl 1,ob 3,B-ob 1,E-H 1,cl 3,B-cl 1,fg 3,C-fg 1,hrn 6,trp 4,trb 3,tuba 1,timp(2組),打楽器各種(大太鼓,小太鼓,シンバル,鐘,ゴング,タムタム,タンブリン,トライアングル,グロッケンシュピール,シロフォン),cel,org,hp 2,Str),女声合唱(混声8部。歌詞なし)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  「水金地火木土天海冥」ではなくて、占星術なわけです。

Holst♪ 作曲家情報 ♪

 グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst 1874-1934 イギリス)。
 父はスウェーデン人。20世紀初頭のイギリス音楽復興の時代における、エルガーと並ぶ作曲家。作風は後期ロマン派の様式に留まっているが、イギリスの民俗音楽を用い、また東洋的題材による作品によってイギリスで広く愛好される。
 (井上和男 編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 メータ/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・マスター・コラール。
 1971年録音。デッカ。