QUEEN_GREATEST  HITS  収穫しやすくなったが、きっと実はつかない
 日本が『令和』の時代に入る直前に、病気がちの上に雪の重み(ベランダに積もった雪を投げ落としたものが連続直撃)でズタズタになったコニファー『ブルーヘヴン』と、地際からの枝分かれが旺盛でマングローブのような株立ちとなり、しかも秋になれば真っ赤に紅葉し、それは美しいのだけれど風に吹かれて近所の家の敷地に飛んでいき、そりゃみんな大人だから《お互いさま》と文句はつけてはこないけど、迷惑じゃないと言えば絶対にウソになる『アロニア』の木を、電動のこぎりで自分の体もブルブルさせながら切ってしまったことを、「どうなんだ」「わかんない」という笑えないダジャレとともに、ここに報告した。

 また、2年ぶりに、プルーンの木も1m50cmぐらいの高さに切りつめた。
 これなら実を収穫するときも脚立を使わずに済む。問題は切りつめただけでなく、枝もかなりはらったので、花が1つもつかない可能性が極めて高いということである。

  低くなったけど増税前に新築しに来てね
 『令和』になって、第2の指令、いや、提案が妻からあった。
 それはシンボルツリーである『ナツツバキ』も伸びすぎたので、切り詰めてはどうか?というものだった。

 この木には2016年にキジバトのポーポーちゃんが巣を作り双子を育てた木だ。
 切り詰めると巣を作りにやって来ない可能性がある。
 とはいえ、去年もおととしも来なかったわけだから、来てくれないかもしれないのに木ばかりを高いまま放置しておくわけにはいかない。この木は花が咲いても、咲いたものは一夜で落ちてしまうし、秋になるとこれまた落葉がひどい。さらにはこの木はカイガラムシが好きらしく、そのせいで黒すす病が発生、その痕跡が汚らしい。
 てなことで、こちらも2mぐらいまで切りつめた。

RossiniOvtGrohs 切ったあとがたいへんで、束ねるにはあまりにも好き勝手に枝分かれしているので、剪定ばさみで小枝をある程度裁断してビニール袋に入れ、また剪定ばさみが通用しない太い枝はのこぎりで切り、さらには適当な長さに整えなければならない。そうでなきゃ収集してもらえない。
 それはそれはとっても地味で根気がいる仕事であった。

 私は「ボヘミアン・ラプソディー」の、“Mama,mia,mama,mia,mama,mia let me go” の箇所を歌詞もややテキトーに繰り返し口ずさみながら、黒すすのせいで蛇のような模様になった幹や枝を切っていたが、ここでこのフレーズがロッシーニの歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲の第1主題に似てなくもないなと思ったのだった。

 今日の話はこんなところで終わる。

♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1816年
【初演】 1816年・ローマ
【構成】 単一楽章(序曲。約7分)
     (歌劇は2幕。台本:ステルビーニ,原作:ボーマルシェ)
     なお、この序曲は歌劇「イギリスの女王エリザベス」のものをそのまま転用している。
【本作品に関連した過去の記事】
  ロッシーニのアリアを使ったトム・ジェリの最高傑作!?
 
Rossini♪ 作曲家情報 ♪

 ジョアッキーノ・ロッシーニ(Gioacchino Rossini 1792-1868 イタリア)。
 イタリア初期ロマン派歌劇の最大の作曲家。少年時代には習作的な古典派様式の器楽曲を作曲したが、1810年以後オペラ・ブッファで成功、それらはイタリア各地のみならず、ウィーンでももてはやされた。のちしだいにオペラ・セリアに比重が移り、'24年パリのイタリア劇場の音楽監督になってからはフランス語の歌劇を作曲。しかし’29年からは歌劇は手がけず、以後40年間は教会音楽、声楽曲や小品だけを作曲。この間イタリアにもどっているが、’55年よりパリに定住。
 (井上和男 編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)
 なお、どーでもいい話だが、ロッシーニの誕生日は2月29日である。

♪ 紹介したディスク ♪
 グレース/ヨーロッパ・シンフォニー。
 1995年録音。ARTENOVA。