私がすでにPM8006というアンプを購入したことは、みなさんに報告したが、その決定プロセスについて時をさかのぼって書き記しておく。
ブログつながりの『七味とうがらし』さん-このお方はオーディオに関する記事を多く書いている-に私が尋ねたのは、『ビックカメラ札幌店』や『マルチメディア梅田』の店員さん方が言ってること-買い替えるとしたら、いま使っているアンプ以上の価格のものにしないと満足しない-は正しいだろうか?ということだった。
近い将来に自宅に戻ることを想定して、大きな再生装置は現実的ではないということも併せて書いた。
良心的な回答をいただいた。
その要旨は、
・ MUUSANが使っているB&Wのスピーカーはアンプをそんなに選ばないと思う。
・ 同じくMUUSANが使っているマランツのCDプレーヤーもそれほどアンプを選ばないと思う。
・ PM8006クラスのアンプなら今のスピーカーと価格的にもバランスが取れている。
・ 同じマランツでそろうのでデザイン的にもマッチする。
・ 店員さんおススメのもう1ランク上のアンプなら、もう少し余裕をもってドライヴできるのでは?
・ 省スペースという点なら海外製のコンパクトなアンプも視野に入れてみては?というもの。
私が待ち望んでいたアドバイスがそのまま返って来た感じがして、もやもやしていたものが吹き飛んだ。
ところがである。
そのあとにまた貴重な情報が……
確かにそういうことはあるかもな
それはまったく核心をついていることでありながら、私を大いに悩ませることになったのだった。
その情報は私と七味とうがらしさんのやり取りに、新たな方がコメントを寄せてきたもので、オーディオに詳しい方のようだった。
その主旨は、
最近の小型スピーカーは低能率なのでアンプはパワーがないと鳴りません。個人的には店員さんが言っていたようにPM-12クラスのアンプを使わないと、音楽がつまらなくなるのではないでしょうか。つまらなくなって音楽を聴かなくなってしまうという事例も耳にします。安易に低コスト、小スペース機器になるのは音楽離れになりかねないとも思ってしまいます。
確かにそういうことも考えられる。
これまで使ってきたアンプはLUXMANのL-505sである(1枚目の写真。なお今日掲載の写真はカタログをスキャンしたものである(他も同様))。税別のメーカー希望小売価格は18万だった。
ビック札幌やマルチメディア梅田の店員さん(ただし梅田の方は某メーカーの応援店員)は、単純に価格だけで比較はできないと言いつつも、その18万円よりも高いアンプにすべきだという意見だった。
同じLUXMANで買い替えをするなら、予算の関係でL-505uXII(2枚目の写真。税別メーカー小売価格268,000円。以下同)となる。私が候補にしているPM8006(3枚目の写真。130,000円)と同じマランツで1ランク上を目指すとPM-12(4枚目の写真)となるが、いきなり300,000円まで跳ね上がる。
価格ももちろんだが、LUXMANのアンプは奥行きが454mmもありでかい。PM-12も奥行きが453mmある。高級アンプは図体もでかいのだ。その点PM8006は379mmである。
そしてまた、PM-12はスピーカーの出力が1系統である(ビックのおじさん店員が言うには、「ほとんどの人が1系統しか使わない」と言っていた。サブウーファーの接続のことを話したら、サブウーファーは使うべきでないと断言された)。
さて、どうしたものか?
これは出力音圧レベルのことだが、去年から使っているB&Wの686S2の出力音圧レベルは85dBである(インピーダンスは8Ω)。その前に使っていたインフィニティのKAPPA80は89dB(6Ω)だった。
理論上の問題といえばそうなのだが、やはり気にかかる。
気分は、カリンニコフの交響曲第1番ト短調のメロディーがふさわしい、ほの暗く、切なく、弱々しいものになってしまった。
最後は理屈ではなく、あくまで音。
ということは、自分の感性というか勘頼りなのだが、アンプ購入に当たって久々にこのあたりのことを復習することにした。
♪ 作品情報 ♪
【編成】 orch(picc 1, fl 2, ob 2, E-H 1, cl 2, fg 2, hrn 4, trp 2, trb 3, tuba 1, timp, トライアングル, hp, Str)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
≫ この国にオケの音が響いた日♪カリンニコフ/Sym1

スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立交響楽団。