長旅お疲れさま!
 おととい、予定通り『マルチメディア札幌』で購入したプリメインアンプが届いた。

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 とりあえずは私のリファレンスCDであるショルティ/CSOのマーラーの第6交響曲の第1楽章を再生してみた(といっても実際にはCDではなく、FLAC音源)。

 新しいアンプのスペックは出力が70W+70W(8Ω)と、これまで使っていたLUXMANのアンプと同じ。
 夜なので、きちんと聴くときの音量まで上げたのは一瞬だけだが、ボリューム位置はほぼLUXMANとときと同じく、時計の短針で言えば10時くらいの位置。

 この『同じくらいの位置』というのが実は重要。
 先立つもののあとさきを考えない軽い《衝動買い病》という不治の病におかされている私が、今回はけっこう機種選定を考えたポイントの一つだったからだ。そのあたりの話は追々書いていきたい。

 そして、この重厚な響きのシンフォニーを、『PM8006君』は試練を試練とも思わせずに、何の違和感もなくパワフルかつ歯切れよく鳴り渡らせた。

  朝の部屋に心地よく響くバロック
 そして昨日の朝は出勤前に、小音量で(がらにもなく)ヴィヴァルディの「四季」を聴いてみたが、うん、この機種を選択したのは間違いではなかった。上を見ればきりがないが、予算とか図体の大きさなどの条件を考え合わせると、ベストバイだったと言わざるを得ない(と思うようにせざるを得ない)。
 きれいで上品な音だ。

Busoni ブゾーニの歌劇「嫁選び(Die Brautwahl)」Op.45。

 この歌劇の序曲を初めて知ったのは、かつて『レコード芸術』誌の付録にあったサンプルCD(新譜などの一部分を収録)で。

 音が不思議な感覚で織りなされるのを耳にして魅了されて、サンプルだったこのバレンボイム盤を買ったのだが、もともとオペラ好きなわけでもないせいもあるのか、そして序曲にあったような引力も感じなく、「あらまっ、失敗」と、CD選びの失敗を嘆いたものだった。

 それはそうと、今日から札幌に出張。そして、そのあとはそのままGWに突入ということで、新しいアンプの音を本格的に聴くのはGW明けからだ。

 にしても、10日間水やりができない部屋のなかのオリーブの木は干ばつで枯れてしまわないだろうか?
 けっこう親身になって心配している。

♪ 作品情報 ♪
【作曲】 1908-11年(台本=作曲者,原作=E.T.A.ホフマン)
【初演】 1912年・ハンブルク
【構成】 3幕20場(約2時間)
【本作品について取り上げた過去の記事】
  いつから彼は“超”カリスマになったのか?♪ブゾーニ/嫁選び
 
Bussoni♪ 作曲家情報 ♪

 フェルッチョ・ブゾーニ(Ferrucio Busoni 1866-1924 イタリア→ドイツ)。
 母方の祖父はドイツ人。主にドイツで生活。ピアノのヴィルトゥオーソとしてヨーロッパ、アメリカで演奏活動を行い、晩年はベルリン芸術大学で作曲の教鞭をとった。新古典主義の作風による多くの作品を残したほか、ドイツ古典音楽のピアノ曲の校訂、大バッハのオルガン曲などのピアノ用編曲を行った。20世紀の新しい音楽を予告する美学理論によって知られる。
 (井上和男 編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 バレンボイム/ベルリン国立管弦楽団,同歌劇場合唱団他。
 1992年ライヴ録音。Teldec。