でも、木って丈夫だと思います
 先週末からおとといまで自宅に帰っていたときの庭の様子。

 歩道寄りのオオデマリは、除雪車による雪の圧力や重みによって、想定通り『自然なる枝はらい』が施されていた。これぐらい枝がなくなると(このあと折れた枝はきちんと剪定した)、たくさんの花をつけてその自分の花の重みで枝が折れるって危機から逃れることができるだろう。

20190407Garden3

 アーチ部分もここまで雪解けが進んだ。

20190407Garden1

  重圧に耐えきれず……
 その横のバラ( 楽園 )は、冬囲いが上から強力に押しつぶされている。
 が、なんとか根元は無事だったので、きちんとシュートを伸ばしてくれるものと期待している。

20190407Garden2

 比較的雪の積み上げが少なかったところに植えてあることもあり、また冬囲いも頑丈だったことで、被害はあまりなかった。すでに新芽が萌え萌えちゃんである。

20190408MHR

 そして間もなく咲いてくれるであろう チオノドクサ

20190408Garden1

  いまの季節は限りなく春に近い冬との間
 早く来い来い、わが庭の春!

 そんないまの私の気持ちにマッチする曲を。

SibeliusKamu シベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)の組曲「カレリア(Karelia)」Op.11(1893)。

 同名の9曲からなる付随音楽(1893)から改編し、全3曲(間奏曲/バラード/行進曲風に)の組曲にした。1曲目から「間奏曲」っていうのも妙だが、組曲化によってそうなったのだからしかたない。
 この「間奏曲」が、春を待ち焦がれる私の気持ちにぴったりなのだ。

 なお、カレリアはフィンランドの国境近くのロシアの国の名前である。

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1893年・ヘルシンキ
【構成】 3曲(約15分)
【編成】 orch(picc 1, fl 2, ob 2, E-H 1, cl 2, fg 2, hrn 4, trp 3, trb 3, tuba 1, timp, 打楽器各種(大太鼓, タンブリン, シンバル,  トライアングル), Str)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
  たかが胃薬と言うなかれ!私はコレでなきゃダメなのだ!
  弱ったとき聴きたくなるソウル・ミュージック♪シベリウス/カレリア組曲

♪ 作曲家情報 ♪
 

Sibelius 初めヘルシンキ大学で法律を学んだが、音楽に転じ、ヘルシンキ音楽院でフィンランド国民音楽の祖とされるM.ウェゲーリウスに作曲を学ぶ。さらにベルリン、ウィーンに留学。1897年よりフィンランド政府の年金を得て作曲に専念。国民主義作曲家としてあらゆる分野の作品を多数残したが、直接民謡の旋律を用いることはなく、後期ロマン派およびロシア音楽の影響下に、フィンランド固有の音楽語法を消化する独特な様式を完成した。題材をフィンランドの叙事詩『カレワラ』や『カンテレタル』に求めた標題音楽をはじめ、純粋器楽曲としての交響曲がすぐれている。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 カム/ヘルシンキ放送交響楽団。
 オッコ・カムの名は決してメジャーとは言えないが、彼のこのディスクはLP初出時から定評のある演奏。
 1972年録音。グラモフォン。