
鉋さんとアルフレッド氏と一緒に、ブーツグラスに入った-いまではすっかり慣れて、残り少なくなった時につま先を上にして飲もうとし、そのつま先に『カポッ』っと空気が入って、顔にビールを浴びることもなくなった-サッポロビール黒ラベルや、大ぶりのグラスに入ったハイボールを飲み、サラダに入っていたハムとホワイトアスパラを食べ、鶏の唐揚げと鉄板ジンギスカンの一部、さらには鉄板ナポリタンなどを平らげた日の翌日。私は昼過ぎの便で、大阪に飛んだ。
たまにはフライトの前に勇気を奮って、3階のレストラン街の『ラーメン道場』は『弟子屈』の『むかし醤油ラーメン』を食べようかと思ったが、ちょっぴり、ええ、ほんのちょっぴりなんですけど、二日酔い気味だったのと、やっぱり食べたあとに飛行機に乗ったら、あらあらおなか急降下っていう悲劇中の悲劇に見舞われたら自分が気の毒すぎるので、断念した。
かといって、その日の夜は名古屋から来たお客さんと食事をすることになっていたので、空腹のまま会食となると酔いが回りまくる。何かおなかに収めておかねば。
ということで、着陸30分ぐらい前に食べるために-それなら急降下したとしても、飛行機も降下中で、なんとか
それも初めて見る商品だった。
駅立売商会が空港に進出
売っていた場所は保安検査場を抜けてからの、待合室にある『北海道くらし百貨店』。
この店では以前、上に写真を載せたコーヒーや、半額になったさんまを買ったことがある。
紙風の袋に入ったおにぎりが並んでいた。そのラインナップは、帆立、牡蠣飯、鶏、鮭西京焼、かにである(ほかにもあったかもしれないが、私のメモリが足りなかったために保存されたデータは以上である)。

税込み185円である。
もしかしたらラインナップ中、最高値だったかもしれない。
ぜいたくだとお思いか?
たまたま小銭で100円玉と10円玉8枚と5円玉1枚を持っていたので、端数が2円とか4円のものを避けただけだ。
味的には私のお好みは『鮭西京焼き』だったに違いない。
そして驚いたことに、これらのおにぎり、なんと作っているのが旭川駅立売商会である。
新千歳空港で旭川の、それも駅弁製造会社が作った空弁(空むす)が売られているとは、感動せずにはおられないことだ。
未代!、いや、見よ!このリアルなカニの絵を!

ただ、米どころ上川-旭川は上川地方の都市である-のおにぎりなのに、ご飯があまりジューシーではなく、ちょっぴりパサパサに感じたのが残念。
まっ、ご飯の軟らかさも好みは人それぞれだけど……(その点、このご飯は私にぴったりの炊き方)
私は朝早くに製造し、旭川から運んできていると思い込んでいるが、もしかすると前日に製造している可能性もある。
それが悪いということではなく、製造してから時間が経つと、やはり多少パサついてくるってことは考えられる。
ところで、このおにぎりのシールには『毛がに』と書いてある。
だが『札幌かに本家』(でも本部は名古屋)では、かたくなに『毛かに』である。
いうまでもなく、私は『がに』派である?
あなたはどっちかに?

自身の弦楽四重奏曲第1番(1990)の第2楽章を、独奏チェロと弦楽合奏用に編曲したもの。
この曲を初めて聴いたときの-カーニスという作曲家もそのとき初めて知った-その美しい響きに対する、新鮮なる驚きと喜びを、いまでもまざまざと思い出さなくもない。
前日にアルフレッド氏と話をしていたときも名前が出てきたが、私がこの曲を知るきっかけとなったアイゼンシュタイン氏はいまいずこ?
♪ 作品情報 ♪
【構成】 単一楽章(約13分)
【編成】 独奏チェロ, Str
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
≫ 今年の〆は、先日知ったすばらしい作曲家について
♪ 作曲家情報 ♪
1960年ペンシルバニア州生まれ。サンフランシスコ音楽院、マンハッタン音楽院、イェール大学卒業後、管弦楽のたまの作品「ドリーム・オブ・ザ・モーニング・スカイ」を発表し成功を収める。1998年、弦楽四重奏曲第2番がピューリッツア賞音楽部門で受賞。
♪ 紹介したディスク ♪
モルク(vc),大植英次/ミネソタ管弦楽団。
2002年録音。エラート。