YafuokuHyouka  第1楽章「落札ありがとう」~快活に
 私がヤフオクを利用していることは、前に書いた
 リッピング済みのCDを出品しているのである。

 先日、あるCDが落札された。ちなみにヤフオク手数料と送料を差し引くと、私に手元に残るのは200円程度である。

 落札した人は、ヤフオクのシステムを通じて、私に送付先と氏名を連絡してくる。
 ほとんどの人が、その日のうち、もしくは翌日には連絡をくれる。
 また、支払い手続きは落札日から1週間以内に進めなければならないが、これもたいていの場合は翌日までには済ませてくれる。

 こうして、私がCDを発送し、相手が受け取ったという連絡をくれると、その数日後に私の口座に入金される。

  第2楽章「なしのつぶて」~物静かに
 先日CDを落札してくれた方-仮にハンドルネーム(Yahoo! Japan ID)をanpontanpotato11Aとしておこう。もし、ほんとうにanpontanpotato11Aというハンドルネームの人がいたら、それは本件と一切関係ない-は、しかし、しばらくたっても何の連絡もしてこなかった。

 過去の取引(落札)実績を見ると、あまり数がない。
 だから、慣れていないのかな、と思った。

 ちょっと気になったのは「非常に悪い」という評価がつけられた過去があったということだ。
 それでも総合評価はプラスだった。

 私は「送付先とお名前のご連絡をください。なお、支払い期限までにご連絡がいただけない場合は、落札者都合で落札者を削除させていただきますことをご了承ください」とメッセージを送った。
 落札者都合で落札者を削除、つまりこの取引自体をなかったものにすると、落札者には「非常に悪い」という評価がつくのである。

 それでもなしのつぶてだった。

  第3楽章「知られざる境遇」~激しく、しかし過度にならない程度に
 翌日にもう一度総合評価を見ると、いっきょにマイナスになっていた。
 私が出品したCDがanpontanpotato11A氏に落札された少し前のタイミングで落札された別の取引が、ことごと成立していないことを意味する(上の写真)。

Yafuoku20190312 さらに2日ほど待った。
 まったく何の連絡も寄こさない。
 もしかして突然死んでしまったとか、事故に遭ってどうしようもない境遇に置かれているのだろうか?
 そういう思いもよらないことがanpontanpotato11A氏の身に起こっているのかもしれない。

 見ると、総合評価がさらに悪くなっている。

 そして支払期限が到来した。
 結局、anpontanpotato11A氏はひと文字の連絡すら私に寄こさなかった。

 私はanpontanpotato11A氏を落札者都合で落札者から削除するとともに、ブラックリストに登録した。

  第4楽章「新たなる出会いと別離」~適度な速度で不安げに、そして怒りをもって
 が、この日、私が出品している別なCDにanpontanpotato氏が入札してきた。

 おかしい!
 なぜなら、総合評価がマイナスの人は入札できないように設定しているからだ。それに、少し前にブラックリストに登録したではないか!

 が、よく見ると、それはanpontanpotato12Aなる人物だった。
 どうやら同一人物が複数のハンドルネームで入札に参加しているようだ(anpontanpotato11A氏とanpontanpotato12A氏がまったくの別人だという可能性は、ありえないほど低いだろう)。
 死んだんじゃないかと心配した私はお人よしすぎる。

 こちらの総合評価はかろうじてプラス。だから、当然ブラックリストとは関係なく、そしてプラス評価ゆえに私の出品物に応札することができたのだ。
 だが、anpontanpotato11A氏と同じように、早晩マイナスに転落するのは間違いないだろう。
 この時点で、anpontanpotato12A氏の入札を拒否扱いすると同時に、ブラックリストに登録した。

201903YafuHyouka それにしても、いったいどういう思いでこういう入札をするのだろう?
 私にはちっとも理解できない。

 私としては金銭的な被害はないが、入札されたらできるだけ早くお届けしたいと、けっこう気にかけるものなのだ。
 自分で言うのもなんだが、誠意を踏みにじられた感じがする。

 これはanpontanpotato11A氏の出品者たちからの評価。

 ちょうど私が「どうして連絡くれないのかなぁ」と思っているときに、ことごとく破談になっていっているのがわかる。

 ところが、1つだけ野に咲く花のように、取引がスムーズに進み、良い評価がつけられている。
 気になったものを入札し、そのなかから気に入ったものにだけ支払いをし、あとは放置ってことなのだろうか?

VivaldiSacred ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi 1678-1741 イタリア)のモテット「正しい怒りの激しさに(In furore giustissimae irae)」RV.626。

 それにしても、あとあじの悪い思いをさせられた。 

 なお、今日は本館も更新←このようにきちんとした伝達が世の中必要!

♪ 作品情報 ♪
【構成】 4楽章(約14分30秒)
【編成】 ソプラノ独唱, str, 通奏低音
【本作品について取り上げた過去の記事】
  おおぶねに乗った私♪ヴィヴァルディ/モテットRV.626

Vivaldi♪ 作曲家情報 ♪
 

 司祭の職にあって、ヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で指導にあたり、作品の大部分はここの女子の合奏団の演奏のために作曲。コレッリ、トレッリのあとを受けて、合奏協奏曲、独奏協奏曲の発展に重要な役割を演じ、J.S.バッハらへも影響を与えた。協奏曲において、従来の教会コンチェルトの緩・急・緩…の形式に代わって、シンフォニア風の急・緩・急の3楽章の形式を確立し、古典派協奏曲の前提をなした。その他若干の室内楽曲、教会音楽などの作品も残したが、50曲を超える歌劇は、今日ではほとんど上演されない。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 コルボ/リスボン・グルベンキアン管弦楽団他。
 1975年録音。apex 2564 67621-8(原盤:エラート)。