20190312ARTCAFE1  ベルト着用サイン点灯でカツカレーを思ふ
 先日東京に出張した。

 昼前に羽田空港に着いたとき、空腹は絶頂に達していた。
 私の「搭乗前は食事をしない」という信念をこの日も貫徹し、朝から水しか口にしていなかったからだ。
 実は飛行機の中でもカツカレーの妄想を見続けていたのだった(でも、なぜ天丼とかラーメンライスじゃなく、この日はカツカレーだったのか不思議だ)。

 私が第2ターミナルの到着口前にある『ART CAFE』のポークカレーの味をけっこうお気に入りなのは、みなさんご存じのとおり(なんて信じるもんか!)。

 なので、あのポークカレーのルゥの味わいのカツカレーが食べられると、5行上のリンク記事に書いたことをすっかり忘れて、期待に胸膨らませていた。

 が、そうなのである。
 カツカレーは『ゴーゴー』なのである。

 つまり、この店では、ふつうの『ゴーゴーカレー』を食べることができないし、ふつうの『カツカレー』を注文することもできないわけだ。

  濃厚なのは苦手なの
 食べたことはないが『ゴーゴーカレー』ってくどそうなイメージがあって、きっと私の好みには合わないに違いない。
 しかしこのときは鼻腔に広がる『カツ』の揚げ油の匂いを堪能したい気持ちが強すぎて、「ゴーゴーカレー、レギュラーで」と、まるで食べなれた人のように、カウンターのお兄さんに注文してしまった。

20190312ARTCAFE2 しばらくして、微笑みを家に置き忘れてきたようなお兄さんは、「ゴーゴーカツカレーの方ぁ」と、力ない声で私を呼んだ。

 これが、『ゴーゴーカツカレー』である。

 色が濃い。黒いとはまでは言えないが、私の苦手な土手煮みたいだ。
 味も濃い。
 カレーではあるが、私の概念のなかでは『カレー類』。
 固形分はひき肉のような粒つぶが確認できただけ。
 
 好き嫌いが分かれそうな味だが、私の好みではない。

 おまけに下唇の内側を噛んでしまったし……

PoulencGloria ポークカレーから浮気したバチが当たった。

 プーランク(Francis Poulenc 1899-1963 フランス)の「ロコマドゥールの黒い聖母像への連禱(Litanies a la Virge Noire de Rocomadour)」FP.82(1936)を聴きながら、回復を祈ろうと決意した私であった。

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1936年・ロンドン(BBC放送)
【構成】 単一楽章(約9分)
【編成】 女声(または童声)合唱, org
【本作品について取り上げた過去の記事】
  修道女さまに叱られて……

Poulenc♪ 作曲家情報 ♪
 

 R.ビニェスにピアノ、ケックランに作曲を学ぶ。フランス〈6人組〉の一人として、サティ、ラヴェルらの影響をうけ、簡潔な古典様式とフランス風エスプリに富んだ作品を残す。第2次大戦後は教会音楽の分野で特異の境地をひらいた。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

♪ 紹介したディスク ♪
 ピケマル/イル=ド=フランス・ヴィットリア地方合唱団,ルブラン(org)。
 1992年録音。NAXOS。