大量の雪が消えるのはいつ?
妻からの便り(=メール)によると、このところ暖かい日が続き、庭に文字通り山積みになった雪のカサも目に見えて減ってきているという。
例年わが家の庭でいちばん最初に咲くのはチオノドクサ。
さて、今年の開花はいつになるだろう?
毎年のことだが、春が待ち遠しくて聴く曲の1つに、ブリテン(Benjamin Britten 1913-76 イギリス)の「春の交響曲(Spring Symphony)」Op.44(1949)がある。
『交響曲』という名だが、オーケストラと独唱、合唱によるオラトリオのような形式の作品である(ジャンルとしても声楽曲に分類される)。
クーセヴィツキー財団の委嘱により1948年から作曲が始められ、’49年に完成。クーセヴィツキーおよびボストン交響楽団に献呈された。
凋落に歯止めがかからないビルと、また落ちた私
私がこの曲を初めて聴いたのは1980年4月7日のこと。
NHK-FMで放送されたのをエアチェックした。 案の定、受験した大学に落ち、浪人生活2年目に突入し、決して「春だよ!ウキウキだよ!」とは言えないこの曲は、このときの自分のうすら寒い春にぴったりだった。
そしてまた、このころ-4月中旬だったと思うが-高校時代の友人と『カスタムパルコ』地下1階の『レストラン ニュー銀座』で昼食を食べたときのことを、なぜか鮮明に覚えている。
食べた料理は記憶にないものの、食後にメロンジュースを飲んだのは間違いない。
この友人は、進学せずに札幌は東区の個人経営の家電店に就職した。
たぶん、このときはセールスのついでに西野までやって来て、彼がごちそうしてくれたんだと思う。
『ニュー銀座』はその後、凋落とどまらない『カスタムパルコ』に見切りをつけ、その後は現在の西警察署の横に移転し『シェみながわ』として再スタートした。さらに西野6条に移転し、息子の代にかわり『西野食堂」とかいう店になったが、現在は閉じたようだ(『ニュー銀座』のルーツは留萌にあるレストランだと、むかし店主から聞いたことがある)。
♪ 作品情報 ♪
【初演】 1949年・アムステルダム
【構成】 4部12曲(約45分)。歌詞は13世紀から20世紀に書かれたイギリスの詩による
【編成】 独唱(S, A, T), 混声合唱, 少年合唱, orch(picc 1, fl 3, A-fl 1, ob 2, E-H 1, cl 2, b-cl 1, fg 2, C-fg 1, hrn 4, trp 3, trb 3, tuba 1, 角笛, timp, 打楽器各種(小太鼓, 中太鼓, 大太鼓, タンバリン, シンバル, ゴング, ベル, ブロック, カスタネット, シロフォン, ヴィブラフォン), hp 2, Str)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
≫ そのときは乙女じゃないって?……
≫ 私への反抗、反逆もなくなりますように……
≫ 男女別とか、胞子をまく筆とか、国王万歳について
≫ イギリス人のノリにはご用心!
≫ 少年よ本能のままに叫べ!ヒコックスのブリテン/春の交響曲♪ 作曲家情報 ♪
20世紀イギリスの最大の作曲家。
♪ 紹介したディスク ♪
プレヴィン/ロンドン交響楽団,同合唱団,セント・クレメント・デインズ学校少年合唱団,アームストロング(S),ベイカー(A),ティアー(T)。
1978年録音。EMI。
おもしろい探訪をしたんですね。カツ重、おいしそう!大阪にも寄ればよかったのに!
MUUSAN
が
しました