
もう多くの方々がご存じのことだろうが、3月の初日だった昨日、クラシック音楽ファンを襲ったのは、アンドレ・プレヴィンの訃報だった。
私には、プレヴィンといえば、若いころの姿しかイメージにないのだが、89歳にもなっていたとは!
私が初めてプレヴィンのLPレコードを買ったのは、1977年のこと。
札響定期で初めて聴いて興奮させられたエネスコのルーマニア狂詩曲第1番のレコードがないかと、札幌地下街・オーロラタウンの玉光堂に行ってみたら、プレヴィン盤が置いてあったのだった。
ほかに収められていたのは、ヴォーン・ウィリアムズのグリーンスリーヴズによる幻想曲、バーンスタインの「キャンディード」序曲、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」。
バーンスタインとチャイコフスキーの2曲を、私はプレヴィンのこの録音で知った。
その後も私は特にプレヴィンのファンということではなかったものの、なにかと彼が演奏した楽曲の録音を聴く機会があり、身近な存在に感じられた。
今日はプレヴィンの顔がばっちり写っているCDを。
ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の交響曲第5番ニ短調Op.47(1937)。
1977年録音。EMI(EMI X Tower Records/Excellent Collection)。
また1人、若いころから長く親しんできた音楽家が亡くなってしまった……
♪ 作品情報 ♪
【初演】 1937年・レニングラード(現サンクトペテルブルク)
【構成】 4楽章(約45分)
【編成】 orch(picc 1, fl 2, ob 2, 小cl 1, cl 2, fg 2, C-fg 1, hrn 4, trp 3, trb 3, tuba 1, timp, 打楽器各種(トライアングル, シンバル, 小太鼓, 大太鼓, タムタム, グロッケンシュピール, シロフォン), hp 2, cel, p, Str)
【本作品について取り上げた過去の主な記事】
≫ ソヴィエトって、春風も重いの?
≫ ショスタコの第5交響曲に潜むカルメンの「ハバネラ」
≫ 物陰に潜むタコ♪Dsch/Sym5&プーシキン・ロマンス
♪ 作曲家情報 ♪ ⇒ こちらをご覧ください
自分も歳をとっていっているのを、痛感させられます。
MUUSAN
が
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