201811Tokachiishi1  『知ってる』彼におすそ分け
 このあいだ、関西のみならず中国・四国の取引先の方々が集まる会議があった。

 そこに参加した岡山の鳥洲さんに、私は石の破片を渡した。

 というのも、鳥洲さんは以前私に、「会社でどうも関係がうまくいっていない人がいて悩んでいる」と、デロデロに酔っぱらいながら話したことがあったからだ。


 また、彼とは昨年の秋に一緒に出張し、そのときも私は途中の士幌の道の駅で『十勝石』を再び買ったのだが、彼は私が石を品定めしていたことを知っている。そして「その石何なの?」「石、好きなの?」と聞いてきたものだ。
 彼は興味津々だったが、買うまでにはいたらなかった。拾われてきたままの姿は傷だらけだから、それも無理はない。この石の魅力は、割ったときの深みのあるガラス様の光沢は断面でしか味わえない。磨いたものもあったが、それだと逆に黒いガラス製品のように見える。

 そんなわけで、今度会うときには彼にこの石の破片をプレゼントしようと考えていたのだ。

  弱点と対峙せよ!
 十勝石=黒曜石=オブシディアンは、これまでも書いたようにパワーを秘めた石であるかどうかとは関係なく、私にとっては子どもの頃から価値のある石である。

 そしてまた、パワーストーンとして信じるならば“弱点と対峙、未来を一気に拓く石”なんだそうだ(って、そういう恩恵にあずかったことは私はない)。

 「オブシディアン」には単なる守護の力を超えた魔力があり、それは精神療法のカタルシス効果(抑圧された感情を放出させ、心身を解放する浄化療法)に等しいと言われます。強力でスピード感のある作用で、エネルギーを一気に増幅させ、願いを素早く叶えます。また潜在的なネガティブ思考やトラウマを非常にはっきりしたイメージとして顕在化させます。もし願望成就や興味本位を理由に手に入れ、自身の負の要素を整理・克服できない場合は、辛い思考の沼に引きずり込まれてしまいます。けれども石と向かい合う用意のある人には、とても頼もしいサポート役になり、自分の内なる問題を解決し、一気に未来を切り拓いてくれるでしょう。
         出典:結城モイラ「パワーストーンの教科書」(新星出版社)


 どうか、鳥洲さんが気持ちを整理して克服できますように。

Dufay 間違っても、辛い思考の沼に引きずり込まれませんように。

 って、他人様のことを心配するような身じゃないんでけど……

 デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-1474 フランドル)の「限りなく苦しい 辛い想いのなかで(Entre les plus plainse d'anoy)」。

 3声のロンドーで、器楽アンサンブルで演奏される。

 1982年度のレコード・アカデミー賞を受賞したロンドン中世アンサンブルの演奏で。

 1980年録音。オワゾリール(TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION)。
  
Dufay♪ 作曲家情報 ♪
 

 バンショワとともにフランドル楽派の第1期に相当するブルゴーニュ楽派を代表する作曲家。歌手としてフランドルのカンブレをはじめ、イタリア各地で活躍、教会音楽、世俗音楽の対位法の発展に大きく貢献した。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

 ←鳥洲さんではありません。デュファイです。