20190203PonJuice  大瓶が安いとは限らない現実
 土曜日は午前中に『ダイエー』に行って、お米とウイスキーを買ってきた。
 この店には4リットルとか2.7リットルの大容量の『ブラックニッカクリア』は置いてない。大容量であるのはトップバリュのPBウイスキーだ。しかし、このウイスキーは私の好みに合わない(味が。価格は好みに合うのだが)。

 しかし、1.8リットルのペットボトル入り『ブラックニッカクリア』はあった。
 私はそれを買おうと思った。
 が、ふつうの700ml瓶入りのものの値段が気になった。
 そこでガラホの電卓機能を使って、両方の1ccあたりの単価を計算すると……なんと驚いたことに1.8リットル入りの方が高いことが判明した。

 あぶねぇ、あぶねぇ。容量が大きいものほど安くつくという思い込みは実に危険であることを実感した(って、値付けミスじゃないのかなぁ)。

  ポンは実はミックス
 帰りに『阪急オアシス』に立ち寄って『ポンジュース』を買った。『ダイエー』には置いてないのである。紙パック入りのオレンジジュースでもいいのだが、前にTVでオレンジジュースよりもみかんジュースの方が体に良いと言っていたからだ。でも、体の何に良いのか覚えていない。
 そもそもこのジュース、“ORANGE MIKAN JUICE”と書かれているように、実はみかん100%ではなく、みかんとオレンジのミックスなのだ。
 こう書いてくると、ポンジュースにこだわっている自分のことがわからなくなってきた。

  夜食べたかったんです
 日曜日は9時過ぎにセブンイレブンに行った。
 『恵方巻』をせめて一目見ようと思ったからだ。

 棚には『恵方巻』が行儀よく並べられていた。3段積みになっていた。
 こんなに売れるのかね?
 買おうかどうか迷ったけど、いままで節分の日だからと言って『恵方巻』を食べた経験はないし、この日の朝はご飯を炊いて昼の分もあったので、買うのをやめた。夜に食べようにも、そいつらはそろって午後3時が消費期限だった。

 私の横にいた学生風の女性が棚に手を伸ばした。そして、鮭のおにぎりをつかんでレジへと向かって行った。
 私はといえば、朝っぱらから『ブラックニッカクリア』を買った(前日に買ったのを飲み干したわけではない。意外と高くなかったからだ)。

Beethoven 5 Kleiber  対向効果ばつぐん!
 マンションの部屋に戻り、セブンに行ったからってわけじゃないが、ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)の交響曲第7番イ長調イ長調Op.92(1811-12)を聴いた。C.クライバー/ウィーン・フィルの演奏である。

 この曲、日本では『のだめ』で使われて少しブームになったのをご存知の方は少なくないだろうし、ワーグナーがこの曲を「舞踏の聖化」と呼んだことをご存知の方は少ないだろう。
 なお、この交響曲はM.v.フリース伯爵に献呈されている。

 クライバーがとった弦楽器の対向配置(第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右に分かれる)。その効果が快感。以前はここまで感じなかったが、スピーカーを替えたせいに間違いない。
 演奏自体も、お墨付きの名演。

 1976年録音。グラモフォン。

 正月の餅のように、『恵方巻』を食べて喉つまりして病院に運ばれた人は、いなかったのだろうか?
 気になるところだ。

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1813年・ウィーン(ルードルフ大公邸)
     (公開初演は1813年・ウィーン大学講堂)
【構成】 4楽章(約35分)
【編成】 orch(fl 2, ob 2, cl 2, fg 2, hrn 2, trp 2, timp, Str)
    
BeethovenPortSchimon♪ 作曲家情報 ♪
 
 幼時から父より過酷なピアノの練習を強いられる。14歳で宮廷オルガニストに採用され、この頃から作曲も手がけている。1787年に一度ウィーンを訪れ、モーツァルトに会う。その後のボンでの生活はブロイニング家の知遇をうけ、ボン大学の聴講生になるが、折から起こったフランス革命の息吹を感じつつ、自由へのあこがれを心に刻んだとされる。’92年F.v.ワルトシュタイン伯爵がパトロンとなってウィーンに行き、J.ハイドン、アルブレヒツベルガー、サリエーリらに作曲を学ぶ。その後C.v.リヒノフスキー侯爵、ルードルフ大公、F.J.v.ロプコヴィツ侯爵、F.v.キンスキー侯爵らがパトロンに加わる。
 ベートーヴェンの初期(1782-1803)の作風は、古典派の先人たちの影響を強く留めているが、のちに開花する個性的要素をのぞかせているものも少なくない。中期(1803-15)において作風は大きく転換し、大胆な技法による情熱的で力強い表現が獲得され、それは次のロマン派音楽への先駆とみなされる。時代的にはナポレオンのヨーロッパ制覇の時期であり、神聖ローマ帝国の解体に象徴される封建的旧体制の崩壊と、自由主義の台頭のなかで、ベートーヴェンが自由な芸術家としての自己を確立した時期に符合している。後期(1815-27)は、ナポレオンの没落とウィーン反動体制の時代に相当し、作風は自己への沈潜と、より深められた人類的理想への希求を秘めた音楽的極致に到達した。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)