顧客に対して高慢ちきなタイトル

 Amazonからメールが来た。

 迷惑メールが頻繁に来る『YAHOO!』のメアドに、ではない。
 汚されていないはずの au の WEBメールの受信箱に、それは届いていた。


 いやぁ、一瞬本物かと思った。

AmazonSpam1

AmazonSpam2

AmazonSpam3

 けど、Amazonプライムは利用していないんだよね、考えてみれば。

 “いまなら無料でお試しいただけます”ってときに、魔が差してクリックしたことはあったけど、“いま”が終わったら有料登録されちゃうらしいので、すぐに解除したし。
 おっ、そうなのだ。確かに解除したんだった。
 じゃ、おかしいじゃん!

 いや、冷静に考えると“~様”っていう宛名がメールアドレスそのままっていうのが変だ。

 それ以前に、お客様に対して“Amazon緊急事態”ってのが変。緊急事態なのはあーたでしょうに……

  1年以上たってますけど……
 もっと言えば、送信者のアドレスを見てみると、やっぱり変。


 ニッポン人の私に、全方位外交的に英語と中国語でも記載されているのが変。


 さらにまた、結局のところ“……別のクレジットカードに会費を請求させて頂きます”っていう、じんわりとした脅しが変。


 うそつき野郎だとわかった決定打は、この2日後に届いたメール。
 全体的にはほぼ同じだが、送信者のアドレスが数文字ながらも異なっていたし、本文で“2019/01/08に更新を迎えます”って、前回と期限が2日進んでいた。

HaydnSymsDorati あらあら、私の資格の更新日っていろいろあるのかしら?(って、英語と中国語の年月日は2017/12/07になっているという、大バカ者)


 どっちにしろ、私にとっては非“緊急事態”でありました。


 送信者さまに敬意を表し、ハイドンの交響曲第60番ハ長調「うっかり者」を。

 ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカの演奏で。

 1969年録音。デッカ。

♪ 作品情報 ♪

ハイドン([フランツ・]ヨゼフ)
  [Franz] Joseph Haydn(1732-1809 オーストリア)
 交響曲第60番ハ長調Hob.I-60「うっかり者」
  
(Symphinie Nr.60 C-Dur 'Der Zerstreute'〔独〕/'Il distratto'〔伊〕)  

 【作曲年】 1774年
 【構 成】
  全6楽章(約25分)
  I.  Adagio-Allegro di molto
  II. Andante
  III. Menuetto/trio
  IV. Presto
  V. Adagio(di Lamentatione)-Allegro
  VI. Finale. Prestissimo

  ハイドンがルニャールの同名の戯曲のために書いた劇付随音楽を自身で改編したもの

 【編 成】 ob 2, hrn 2, trp 2, timp,
 
♪ 作曲家情報 ♪ 
 古典派音楽の形成期におけるもっとも重要な作曲家。交響曲、弦楽四重奏曲などのソナタ形式による絶対音楽にすぐれた作品を多く残し、モーツァルト、ベートーヴェンにうけつがれて盛期を迎えるウィーン古典派の基礎を築いた。
 作品はあらゆる分野にわたって膨大な数に上るが、失われたものも多い。
 (井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)