201812spam_Miyuki  みゆき……
 あなたと結ばれたっていう、女性からのメール。
 彼女の言うように、これは何かの縁(・・・・)に違いない。
 だが結局、私は彼女に連絡せずに終わってしまった。

 勇気がなかった?

 違う。
 私はLINEをやっていないからだ。
 もっと言うと、時代錯誤的に、私はスマホを持ち合わせていないのである。
 さらに言うと、何よりうさん臭すぎる。

CouperinOrdreCompBaumont  でも、ゆりか……
 みゆき……なぜ、『From』の差出人は『ゆりか』なんだ?

 「第15組曲」(全8曲)の第2曲である。

 ボーモンとモロニーのチェンバロで。

 1992年録音。ワーナー。

 ちなみに「第15組曲」の第3曲は「軽はずみな女」、第6曲は「優しくしんらつな女」である。
 はたして『みゆき(,またはゆりかという女)』はどちらなのか?
 いずれにしろ怖い。

♪ 作品情報 ♪
 Francois Couperin(1668-1733 フランス)
  Le dodo,ou L'amour au berceau
  (Pieces de clavecin troisieme livre~Ordre No.15 II)
 【作曲年】 1722年出版
 【構 成】 「第15組曲」は全8曲(約24分)
       第13~19組曲は「クラヴサン曲集第3巻」として出版された。
 【編 成】 2 クラヴサン

Couperin♪ 作曲家情報 ♪ 
 一族は音楽家の家系であるため、彼をとくに〈大クープラン〉と呼んで区別する。パリのサン・ジェルヴェ教会、宮廷礼拝堂のオルガニストを務め、多くの教会音楽を作曲。また器楽合奏およびクラヴサンの小品に、ロココ趣味の典型とされる優美繊細な作風を確立した。(井上和男編著「クラシック音楽作品名辞典」(三省堂)による)

  こちらの記事も、ご参考にしていただければと思っております。