
小説の人物描写とイラストにギャップが
太田紫織の「魔女は月曜日に嘘をつく」(朝日新聞出版朝日エアロ文庫。電子版発売2014年11月)。
電子書籍ストア『BookLive』で“江別”をキーワードに検索すると出てきた。
作品紹介には、
北海道江別市にある農園「フクロウの丘」。そこで出会った少女・卯月杠葉(紅葉ではなく杠葉)は、人の心を見通し、隠された善悪を暴きだす「魔女」と名乗った――。人気小説投稿サイト「E★エブリスタ」でデビューした俊才による、ココロに響くライトミステリー
と書かれている。
どうも私の趣味に合いそうもないし(だって表紙がこれだもの)、男性向けライトノベル”というところにも抵抗があったが(おやおや、登場人物がまたまた……)、25%OFFクーポンもあったので、この江別を舞台とする本を買ってみた。
俊才・太田紫織という作家は、私は知らなかった(というか、私には知らない作家の方が1:9の割合で多い)。
1978年生まれ、札幌出身の女性作家なんだそうだ。
厚別川も越えたとなると……
さて、江別についてはこんな描写がでてくる。
“フクロウの丘は江別市にある。札幌市の隣で、札幌のベッドタウンと言われているらしい。確かにどこまでが札幌市で、どこからが江別市かわからないぐらい、気がつけば江別市に入っていた。”
“国道275号線を進み、大きな豊平川を越え、更に厚別川を越えると、目の前の景色に緑があふれた。左右を広い牧草地帯に囲まれた道を進む。フクロウの丘は、そんな江別の小高い丘の上にある。”
ということは、ハーブ園である『ふくろうの丘』は江別市角山にあることになる。
小説はライトノベルっていうくらいだからか、平易な文章。ただ、ちょっと子どもっぽい。
読みやすいのにイライラしないでもない。
にしても、ほとんど笑わない自称・魔女のくせに、
“卯月さんのストラップは確か黄色い涙を流す鳥、江別のゆるキャラ『えべチュン』のストラップだったはずである。”
っていうのには、まいったねぇ。キャラ崩壊だよねぇ。
それに『えべチュン』の涙は黄色ではない(ら~めんの絵の涙は、地が黄色いため)。
だから、“卯月さんのストラップは確か黄色い、涙を流す鳥、江別のゆるキャラ……”というのが正しい。
ところで、ライトノベルって何か?
それも知らなかった私。
調べてみると“10代から20代の読者を想定した、娯楽性の高い小説。会話文を多用するなどして、気軽に読める内容のものが多い。ラノベ。”(デジタル大辞泉)なんだそうだ。
つまり私のようなおっさんが読んではいけないものだったってワケ。
こっちは年齢関係なし
ハーバート(Victor Herbert 1859-1924 アイルランド→アメリカ)のライトオペラ「おもちゃの国の赤ん坊(Babes in Toyland)」(1903初演)。
作品についてはこちらの記事をご覧いただきたいが、ご覧いただいても有益な情報は書かれていないことをあらかじめお断りしておく。
ライトオペラは軽歌劇のことで(って、そんな言葉をほかで見たり聞いたりしたことは私にはないが)、内容が軽いタッチのオペラ。ミュージカルのもとになったと言われる。なので、10代から20代の若者向けのオペラってことではない。
ブライオン/ラズモフスキー交響楽団による抜粋盤(管弦楽のみ)を。
1996年録音。マルコポーロから出ていたが、現在はナクソス・レーベルで販売されている。
第1話を読んで中断中です(第2話のタイトルは「金曜日のカモミール」)。
MUUSAN
が
しました