旧夕張鉄道跡はきらら
 昨日書いた話の続きである。ラルゴのようにゆっくりに進めてすまんのぅ。

 札幌駅から731系電車に乗った私は、JR函館本線の高砂駅で電車を降りた。
 いったん改札を出て、外の連絡橋で東側へ。対面式ホームのこの駅では、改札内でホームを行き来できない。だから東側へ行くには、改札を出てから跨線橋を渡るのである。

 ROYCEの駐車場を横切り『きらら街道』へ。
 この道は、かつて夕張鉄道の線路が敷かれていたところ。線路跡地が道路に生まれ変わったのである。
 道沿いには夕鉄の信号機と歴史が書かれた看板がある。

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  彼らには魅力ある場所?
 さて、上江別方面(札幌方向とは逆の南幌方向)にちょっと進むと、マックスバリュツルハホーマックなどがあるのだが(マクドナルドもK'sデンキ、BookOffもある)、そっちへ向け歩きはじめると、夕暮れにもかかわらず、なんとまあにぎやかなこと。
 「ご苦労さん」「お疲れぇ~」「今日、うまいもん食った?」「車にひかれそうにならんかった?」。そういう会話が無秩序に交わされている。カラスたちによって。だから、凡人にはただただ「カァーカァー」としか聞こえないが……(私もそうだ)。

 にぎやかなんてもんではない。やかましい!
 『猿の惑星』ならぬ『烏の群生』である(そのまんまやんけ!)。

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 どうやら日中に山(野幌原始林?)から江別市を中心とした各方面へひと稼ぎ、あるいはレジャーに出かけ、夕方になると、なぜこの場所なのかわからないがいったん集合し、お互いの無事を確認したうえで巣へと戻っていくようだ。

Dvorak9Sapporo ドヴォルザーク(Antonin Dvorak 1841-1904 チェコ)の交響曲第9番ホ短調Op.95,B.178新世界より(Z noveho sveta/From the New World)」(1893)。

 このシンフォニーの第2楽章(ラルゴ)を編曲し歌詞をつけて「Goin' Home」という名の声楽曲にしたのは、ドヴォルザークの弟子だったフィッシャー。1922年のことだ。

 この曲は10年も経たないうちに「家路」として日本にも紹介された。
 “遠き山に日は落ちて”の詞は堀内敬三による。

 「家路」ではなく交響曲そのものをエリシュカ/札幌交響楽団の演奏で。

 この演奏を聴いちゃったが最後、いまでは他のCDを聴く気が起きない。もう、ノイマンもアンチェルも要らない(ケルテスは要る)。
 それほど、心揺さぶる演奏。

 2012年4月の札響第548回定期演奏会のライヴ録音。pastier。

  無秩序な“烏合の衆”とは思えない
 マックスバリュやツルハの駐車場に車を停めておくと、よほどウンが良くない限り、カラスの糞の投下に見舞われてしまう。

 それにこんなに大量の個体が電線にとまっていたら、切れちゃう恐れがある。私の頭ではなく電線が、である。ブラックバードによるブラックアウトは勘弁だ。なんとかならないものだろうか?

 一説によると、完全に冬になると集まらなくなるらしい。あまり遠出しなくなるのだろうか?

 でも、これ本当に尋常じゃない数だ。まさに『烏合の衆』って感じだが、規律のない集団ではないような感じがして怖いものがある。