Hokkaido_Rule  もみじだらけのエキナカ・ショップ
 広島に出張したとき、職場へのおみやげは『もみじ饅頭』にした。

 あまりにもベタな選択で、安易な自分が許せない気がしないでもなかったが、ほかに何を買っていいのかわからなかったのだ。
 
 いや、『ほか』どころか、どのメーカーの『もみじ饅頭』が妥当なのかさえ、さっぱりわからなかった。

 新幹線の改札口前にあるエキナカの大きなおみやげ店には、いろんな『もみじ饅頭』屋が入っており、しかも同じメーカーが3か所に出店したりしていて、もう黒目がもみじ型になってしまいそうだった。

 で、結局入り口近くの店で『生もみじ饅頭』というのを買った。生と生でないもみじ饅頭の違いすら私にはわからないが、間違いなく言えるのは、私のような人がいるので、入り口近くにある店の方が有利だということだろう。

 その点、訴えてやると穏やかではないことになっている『久兵衛』は事情が違う。あのような一般庶民が行けないような(たぶん)寿司店が、奥に追いやられたからといってそんなに影響が出るものなのだろうか?そういう店は奥にあろうが、能登半島の先っぽにあろうが、ポツンと一軒家状況にあろうが、きっと客は来るんだろうと思う。

  日帰り派が圧倒的多数
 ところで、今日は支社の観楓会である。

Kampukai_Book 「北海道ルール」(都会生活研究プロジェクト[北海道チーム]編:中経出版)によると、いや別にこの本によらなくても、《観楓会》という言葉は北海道弁である。

 だから、ここ大阪で現地採用されている女性社員なら「カンプー会」って言われても、それが“寒風”なのか、何を“完封”するのかと思っちゃうだろう。
 間違いなく“観楓”という感じが頭に浮かぶことはないだろう。

 今年の当支店の観楓会は、社員からアンケートをとった結果、1泊2日温泉コースに対し、お食事だけコースが完封勝利を果たした。

 そりゃそうだ。土日をつぶしてまで、日々職場で顔をあわせているメンバーと一緒に過ごす合理的な理由がみつからない。

 ってことで、昼の2時間、市内のホテルの宴会場で黙々と食事をするのである。

Susato スーリエール(ソウリィアールト。Carolus Souliaert ?-1540 フランドル)の「ほどほどにお飲みなさい(Wit doch mit maten drincken)」。
 「スザートの音楽帳」に収められている1曲である。

 「スザートの音楽帳」は、出身地不明の作曲家スザート(Tielman Susato 1500頃-62頃)が、16世紀半ばに、発明から1世紀ほど経った印刷技術を用いて出版した、フランドル地方の音楽の楽譜。55曲が収められているという。

 コンヴィヴィウム・ムジクム・エーテボリの演奏。

 1997年録音。ナクソス。

 ゴールデンウィークのころ、まだまだ肌寒いなか、花もほとんど咲いていないのに桜の木の下で震えながらジンギスカンを食べながらも、花見をしたが一部の道民。

 だが、不思議なことに、紅葉する木の下でジンギスカンをやるっていうのはあまり耳にしたことがない。
 寒さで言えばどっちもどっちだと思うのだが……