詳しい人が不在なのに売るなんて
オホーツク→十勝→上川→空知と巡った出張の翌日。私は有給休暇をいただいた。
疲れていたからではない。
見えないだろうが、こう見えても私はなかなか多忙なのだ。
午前中は暖房ボイラーの修理に、メーカー指定の修理・メンテナンス会社T社の人がわが家にやって来た。
このボイラー、2年前に入れ替えたばかりのものだが、10月の半ばに試運転したときは正常に動いたものの、寒さが厳しくなってきていよいよ本格稼働とスイッチをONにしたところ、ゴーゴーという吹雪のときの風のような異常な音を出し始め、やがて停止してしまった。
そのとき、エラーコードは表示されなかったという(以上、妻の報告による)。
購入・設置を頼んだG社-北海道の朝のテレビで、宇宙服を着てるんだか宇宙人の役なのか曖昧な女の子がレストランで「私はエネルギーセット」と注文するコマーシャルをときどき流している会社だ-に妻が電話をし、営業担当がやって来たが、症状を聞いて内部の圧力計を見ただけ。
圧力計は0を指しており、後日、技術の者を寄こすと言って帰って行った(以上も妻の報告による)。
数日後、技術担当の人がやって来たが、「不凍液がずいぶんと減っているので、足しておきます」とその補充をしただけ。ボイラー自体が稼働しないので、ほかに打つ手がないようだ。って、じゃ何しに来たのかねぇってもんだが。
床下にもぐって配管から漏れがないか点検するはずだったが、それもせずにさようなら(以上もやっぱり妻の報告による)。
さらに1週間後、G社が手配したT社の人がやってきた。それが、偶然私が休みで自宅にいたこの日。
T社の人は若いが、当然と言うかさすがと言うか、メカに詳しい。説明も丁寧。
この人が調べると、圧力が異常な高さに設定されていたようで、内部のモーターが焼きついてしまっているという。見せてもらうと、高圧力のために不凍液が配管の接続部かどこかからあふれ、飛び散った痕跡がモーター周辺にあった。
また、不凍液は配管に穴が開いて漏れているのならともかく、通常大幅に減るものではないという。
減ってしまっていたのは、最初の各暖房パネルのエア抜きをしっかりしていなかったことが考えられるそうだ。エアがたまっていたので、本来入るべき量の不凍液が最初から十分に入っていなかったらしい。高圧と不凍液不足の状態が2シーズン続き、ついに死に至る症状が出てしまったわけだ。
モーターを交換し、電源スイッチを押すとボイラーは命を吹き返した。これまでは、燃焼中に本体が震えて共振する音がしていたが(うるさいがこんなものかとあきらめていた)、修理後はそれもなくなった。あの音も高血圧ならぬ高液圧による異常振動から起こっていたのだろう。
また、エア抜きしてもらっったあとは、パネルから聞こえていた水が流れる音もほとんど消えた。
2階のパネルも問題なく温かくなったので、配管に穴が開いている心配もなさそうだ(不凍液漏れがどこかにあると、まず2階のパネルが温まらなくなるという)。
にしても、かの『エネルギーセット』の会社は今回まったく役に立たなかった。
というか、故障は設置の際の圧力の設定ミス、エア抜き不足からくる、人災だったことになる(思い起こせば、設置したとき、営業担当者が「しばらくはエアのせいで音が多少しますが、そのうち治まってきますので」と言っていた。しかし、そんなことはありえないそうだ(鳴らないようにきちんとエアを抜くのが鉄則))。
考えてみれば、あのとき同時に交換した給湯ボイラーも初期に不具合が発生した。
5年の保証期間があるので、また不具合が生じた場合にはG社に電話することになるが、定期的な不凍液交換やメンテナンスについては、G社に頼むのは大いに不安が残る。別な会社を検討しなければ(T社でもやってくれると思う)。
また、次回買い替えが必要になったときには、多少高くても灯油機器に詳しい会社から購入しよう。
見積もりをとったらいちばん安かったのでここにしたが、こうトラブルが続くとは……
これが真冬なら凍死してしまうじゃないか!
冬どころか氷河期の危機
冬は星がきれいに見える季節だ。
冬の星座といえば、オリオン座。そのすぐそばにはおうし座。おうし座には散開星団の『プレイアデス』こと『すばる』がある。
ただ、私には星空を眺めていても、そこに“絵”が見えたためしがない。星座がさっぱりわからないのだ。
だが、『すばる』はオリオン座の3つ星の上の先にある。こうやって私は『すばる』の位置を見つけている。
ボイラーの修理が終わったあとは、予約していたSUBARUへ。
パーキング・ブレーキのリコールの修理である。
この日の前に、また新たなリコールが発表された。『下町ロケット』じゃないが、エンジンのバルブらしい。
今回直しても、また出直してこなきゃならない。それもかなり先のことになりそうだ。そう考えると、気持ちが重くなる。
が、サービスフロントで尋ねると、「MUUSANさまのお車は、そのリコールの対象になっておりませんのでご安心ください」と言われた。
そのリコール対象は私が乗っている車よりも年式が新しいものなんだそうだ。
自分が乗っているのが古い年式で良かったと、初めて思った。
リコール修理は2時間ほどかかるので、けっこう遠くまでお散歩。
ケーズデンキがあった。
でも、この右上の日付はどういうことだ。未来日ではないか!
よく意味が分からない。
ここいらは知らない土地。で、裏小路を歩いていると、こんな『落とし物』(?)が。
どういうプロセスでこういうことになったのかわからないが、なんかヤダ。
そして。
ここはいきなり中国か?
稚内の幼稚園にもこれにそっくりなものがあったなぁ……。もしかして、手作りじゃなくて、こういうのが売られているの?
にしても、そのあとまたまた不正が発覚したSUBARU。
どうしたSUBARU!
1日も早く泥沼から抜け出し、正しき良き会社として立ち直ることを切に願っている(販売店の人たちは誠実にがんばっている)。
バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のコラール「目覚めよ,と呼ぶ声あり」BWV.645(Chorale 'Wachet auf, ruft uns Stimme')。
6曲からなるオルガン曲「シュープラー・コラール集(Schublerscher Chorale fur Orgel)」(1748-49頃出版)の第1曲で、「トッカータとフーガ ニ短調」や「フーガ ト短調(小フーガ)」ほどではないにせよ、バッハのオルガン作品の中でもよく知られているものの1つ。
原曲となっているのは同名のカンタータ第140番。
このなかの第4曲のテノールによるアリアを編曲したものである。
なお、シュープラーというのはこの曲集の楽譜を出版した人物の名前である。
ルイスのオルガン演奏で。
1999年録音。avex(500円盤!)。