その話、ちっとも知りませんでした
麻倉怜士の「オーディオの作法」(ソフトバンク新書)。
今から10年前に出版された本であるが、先ごろ電子版が半額になっていたので購入した。
ここに書かれている63に及ぶ作法の中で、とりわけ「へぇ~」と感心し、同時に「ホントかいな?」と思ったのが、『作法34-CDは必ず「2度がけする」』というもの。
私はまったく知らなかったが、けっこう有名な話らしい。
……試すと、必ずビックリされるテクニックです。
まずは1度CDを入れて再生し、「何もしなければ、こんな音です」と確認します。そしてイジェクトボタンでCDを取り出し、再度CDをインサートして「プレイ」ボタンを押す-必要な動作はたったこれだけです。
1回読み込んだものを取り出して、再度読み込んだだけなのに、音質は誰でもわかるほどハッキリと向上します。
……
1回目はいかにもCDらしい硬い音であっても、2回目はキンキンしたところがほぐれて、しなやかになり、音に豊潤さが出てくるんですね。私の感触でいうと、そのCDプレーヤーの実力を「価格の倍くらい」にアップさせてくれます。
……
おさらいすると、CDを1回読み込んだらイジェクトし、さらにもう1度読み込ませること。1回目の挿入では、再生の必要はありません。CDをプレーヤーに挿入すると、しばしキュルキュルという回転音があって、やがてディスプレイに収録時間や曲数などが表示されますね。その状態になったらイジェクトし、再度CDインサートしてプレイボタンを押すだけです。
麻倉氏によれば、「2度がけ」による音質の向上はDVDやブルーレイディスクにも当てはまるという。
なぜか?
2回より3回、じゃないの?
有力な説は、ある種のメモリー効果によるものだそうで、1度メディアをスキャンしておくことで、読み取り制度が高まるのではないかというもの。
また、レーザー光を当てたポリカーボネートが微妙に変質することで、2度目以降は透過率が上がって、より光の通りがよくなるのではないかという仮説もある。
でも、そうだとしたら、麻倉氏の
ただし調子に乗って3回やると、とたんに音質は低下しますので、ご注意を。
っていうのと矛盾するような気も……
私も試してみた。
ディスクを入れて、ディスプレイに情報が表示されたらイジェクト。
もう一度トレーを閉めて再生。
ディスクは高関/群響のマーラーの交響曲第7番。
だが、違いはわからなかった。
だって、1回目に入れたときに聴いてみなかったんですもの。
比べるのを忘れちまったってやつ。
こんどきちんと試してみよう。

でも、わかるのかなぁ~