
なんのために私は『ココカラファイン』に寄ったのか?
それは『アセス』を買うためである。
2年ほど前から歯ぐきの腫れが不定期に繰り返し襲ってくるようになってから、私は歯磨き粉(正確にはペースト)を『アセス』にしている。
抵抗力が落ちたときに現われやすくなるという歯ぐきの腫れ・炎症だが、引っ越し後のあわただしい日々の連続にもかかわらず、落着いていた。
妻に「不思議なことに、このところファイン」と言っていたくらいだ。
ところが、先週の後半になって、私の上下左右の中でもいちばんたちの悪い不良野郎の左下が腫れ始めた。自宅に戻るというタイミングでの腫れだから、もしかすると緊張感の薄れのせいで発症したのかもしれない。
自宅の洗面台を見ると、あらあら、『アセス』のチューブは真っ平。
それで新しいものを買うために『ココカラファイン』に寄ったのだった。
それにしても、歯磨き粉1つを買うために、ここまでくどく説明することについて、私自身遺憾に思っている。
朝のお口の中は〇〇がうじゃうじゃ
ところで、ヒトの口の中は寝ている間に常在菌なるものが繁殖するそうだ。
朝、起きぬけにコップ1杯の水を飲むことは腸の活動を活性化させるので良いことと言われるが、起きたばかりの口の中には菌がいっぱい。だから歯磨きしてから水を飲むようにしたほうが良いという。
そんな話を聞くと、歯ぐきに炎症が起こっているときの朝の口内は、もっとひどいことになっているのは間違いない。ばい菌だらけだ。もともと、起きたらすぐに水を飲む習慣のある私だが、その話を聞いてからというもの、なんだかぞっとして、いまや起床してまずは歯磨きをすることにしている。
話が横道に迷い込んでしまったが、『アセス』を使って歯ぐきをやさしくマッサージするように磨いた結果、2日ほどで腫れはだいぶ治まった。
この年になってようやく実感しているのは、歯ブラシは-歯科衛生士の言う通り-強く当ててはいけないということだ。
前に腫れたところを涙目でギシギシと歯ブラシで攻撃した結果、血が出てきて、「おぉ、たまっていた悪い血が出てきたわい」と、こういうことで歓ぶのはいかがなものかとは思うが、でも喜んだが、それって強く歯ブラシを当てたせいで歯ぐきを傷つけたための『けがによる出血』ということがあった。
みなさん、歯ぐきには優しさをもって接してね!
ですから第4曲が……
フォーレ(Gabriel Faure 1845-1924 フランス)の「ドリー(Dolly)」Op.56(1894-97)。
次の6曲からなるピアノ連弾作品で、タイトルの「ドリー」は、この作品を献呈したエレーヌ・バルダックの愛称である。
1. 子守歌(Berceuse)
2. ミャウ(Mi-a-ou)
3. ドリーの庭(La jardin de Dolly)
4. キティ・ヴァルス(Kitty-valse)
5. 優しさ(Tendresse)
6. スペイン風の踊り(Le pas espagnol)
なお、第4曲のキティというのは、キティちゃんではなく犬の名前である。
ヴォロンダとオージュのピアノで。
1996年録音。ナクソス。