今さら変えられます?
ここ最近、執拗に、というほどではないが、「確かにそうだようなぁ」と、気を抜くと洗脳されそうな頻度でYahooのメールアドレス宛てに届く、メール。
タイトルは“ 一生懸命働いてると思い込んでいる残念なあなたの人生”
本文は、
一生懸命働いてると思い込んでいる残念なあなたの人生
満員電車のラッシュで毎日疲れるだけの通勤。
たまの休みも疲れ切っていて、充実していない。
日曜日の夜が憂鬱で、月曜日が怖い。
お金がなく、ストレスだけがたまって何も楽しくない。
気がつけば、老齢。
こんな人生変えてみませんか。
http://side-*.co/***/?***
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w***_w***2017@yahoo.co.jp
スパムメールに共感している場合じゃないが、でもいいとこ突いてきていると言えなくもない。
で、もしこのURLをクリックするとどうなるのだろうか?
まっ、うそくさい儲け話か、うさんくさい若返りの薬か、なんの関係もなく出会い系サイトに飛ぶか、だろう。
引っかかれれば、“気がつけば、狼狽”ってことになりかねない。
彼の最高傑作ではない?
ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「人生のミサ(A mass of life/Eine Messe des Lebens)」(1904-05)。
4人の独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バリトン)と合唱、管弦楽のための2部11曲からなる作品。
ミサといっても、ここで用いられている歌詞は、ニーチェの「ツァラトゥストラはこう語った」。
ドイツの指揮者、F.カシーラーが同書のなかから抜粋したものを用いており、出来あがったこの作品はカシーラーに献呈されている。
私が持っている音源は、ヒル指揮ボーンマス交響楽団、バッハ・コア他による演奏。
2011年録音。ナクソス。
なお、「人生のミサ」について、ハロルド・C・ショーンバーグは「大作曲家の生涯(下)」(亀井旭/玉木裕訳:共同通信社)のなかで、次のように書いている。
多くの注目を浴び、ディーリアスの傑作と呼ばれているのが『人生のミサ』である。だが実際には、エルガーにとっての『ジェロンティウスの夢』と同様、これはディーリアスの傑作ではない-長大で、幅広い作品を傑作と呼ぶのであれば、話は別だが。とはいえ、この曲は志高く、幾つかのすばらしい瞬間を含んでいる。『人生のミサ』のテキストは、彼が崇拝した哲学者ニーチェの著作に基づいている。ニーチェの作品を入念に、時には数週間がかりで一章を読み、また次に進むのがディーリアスの楽しみだった。「ニーチェは高尚な詩人にして、麗しき天然なり」と、彼は評した。
「ジェロンティウス(ジェロンティアス)の夢」は、エルガーが1899年から1900年にかけて作曲したオラトリオ。
私は聴いたことがない。
それにしても、ディーリアスの楽しみは、私にはちょいと理解できない楽しみである。